お寺で通夜葬儀を勤める場合は、臨終勤行、納棺勤行、帰敬式、通夜勤行、出棺勤行、葬場勤行、火屋勤行、還骨勤行の順にすべて勤めています。葬儀会館の場合はこうは行きません。お寺での通夜・葬儀の会場使用料は無料ですが、ご門徒さんだけしか利用出来ません。
通夜の日はもっと多くの方が泊まられたようです。門徒会館が一時的にご自宅のようになりますので、門徒会館から出棺します。行く先は60メートル先の本堂です。棺用台車に棺を載せて進行します。本堂での葬場勤行は厳かに営まれます。
お寺で通夜・葬儀を勤めるようになってご遺族ご親族との距離がずっと縮まりました。共有する時間が多くなり、お寺というものがよくわかっていただけたような気がします。
今回の葬儀ほど門徒会館を造っていて良かったと思うことはありませんでした。子供さんやお孫さんは県外組のほうが多かったので、家族十一人が集うことはそんなにないと思います。それを門徒会館の中で三日間味わうことが出来たと喜んでおられました。門徒会館はカギをお渡しする形を取っていますので、お互い気兼ねがありません。今回の経験がお寺を身近に感じていただく一歩になることは間違いないでしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿