2017年10月13日金曜日

お悩みLINE相談

子供たちのための電話相談というのは昔からあって大切な役割を果たしています。同じ相談ですが、中学生高校生がSNSを使ったコミュニケーションを頻繁に使っていることに注目し、長野県教育委員会はLINE社と協働してLINEを使った相談事業を展開しました。

LINEによる相談は、9月10~23日の2週間、実施されました。「ひとりで悩まないで@長野」のアカウントを開設し、県内の中高生など約12万人に案内し、期間中は午後5~9時に相談を受け付け、10人の態勢で対応したといいいます。結果的にアクセスが集中し、対応できたのは、1579件のアクセスに対し、全体の約3分の1となる547件だったそうです。

一方電話で寄せられた相談は、2016年度1年間で259件とLINEと比べるとかなり少ない件数です。LINE相談はパソコンを介して行われますので、ある程度の入力の速さが求められますが、返答に迷った場合に隣のカウンセラーと相談したり、マネジメントから助言を受けたりすることが出来ます。電話の場合は完全に一対一となりますが、そこがいい点でもあります。しかし電話の場合は、声の抑揚や速さ、息遣いなど感情の起伏を読み取ることが出来ますが、文字ではそこは伝わりません。この取り組みは全国でも初めてのことであり、利点や欠点など今後多くの課題が出てくると思われますが、相談員の育成が思うようにならないという大きな課題があります。
パソコンを使った相談では、お坊さんが答えるhasunohaというサイトがあります。若い人の人生相談もかなり多いですので、そういうノウハウを取り入れて行くことも必要になるかも知れません。相談件数の多さから見ると、これを取り入れない手はないと思います。SNS相談の特性を十分認識した全国での取り組みが望まれます。

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