2017年11月27日月曜日

過去帖の役割

浄土真宗では位牌を用いず過去帳を仏壇に納めます。それぞれ歴史がありますので、どれも正しいと思います。過去帖の良いところは、一冊あればご先祖をすべて見ることができるという点です。位牌が一本三万円以上するのに対し一冊で二千円ほどで済むので、経済的にも優しい仕組みです。永く続いているお家ですと仏壇に入り切らないほど位牌が並ぶこともありますが、過去帖は場所を取りません。
他宗から変わっていらっしゃった方の過去帖を作っています。享年が書いてないものや、俗名が書いてな無いものもありますので、調べるのが大変ですが、最低限亡くなられた日にちが残っていますので、それを手掛かりに戸籍を調べます。ただ江戸時代のものは手掛かりがないので不完全な記録となります。
本来は、家に残す過去帖はお寺にある過去帖から当家のものだけを抜き出したものです。ですからお寺にある過去帖と同じものです。ところがお寺の過去帖が火事で残っていなかったり、家人が勝手に書いた過去帖であったりすると、信憑性に問題が残ります。
いま作業の最中ですが、過去帖だけでも当家の歴史が伝わってきます。記録を残すことは大切なことだと実感しています。
 

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