2017年12月18日月曜日

お寺の目線

5年間ホテル経営をやってみて、経営者や従業員の目線で考えていても業績は上がらないことがわかりました。宿泊部門のチェックをするなら、自分が実際に泊まってみないとわかりません。例えば空調の音が耳について眠れないかどうかは実際に寝てみないとわかりません。
レストラン部門でいうと、駐車場と席数とホールスタッフ、調理師、皿洗いの部所の人数のバランスがとれていなければなりません。どこかが多すぎたり少なすぎたりするとそこで流れがストップしてしまい、一番少ないところが全体の流れを決めてしまうことになります。ここは大切なところです。
ホテルの費用で一番かかるのは人件費です。待ち時間も経費を食います。そこで大切なのは待ち時間をいかに有効利用するかということです。売り上げをアップするためのミーティングに使ってもいいし、宴会部門のセッティング要員に使ってもいいし、ナプキン作りに当ててもいいと思います。要は何も生み出さない時間を作らないことです。
お寺でこの経験を踏まえると、檀家目線で見ることが大切になります。自分が法事に招かれた親類としてお寺のすべてをチェックすればいいと思います。トイレを洋式にしたら自分で便座に座って試すことです。それによって改善点が見えてきます。
多くのお寺は洋式にして良かった、バリアフリーにしてよかった、エアコンを入れて良かったで終わっています。使う人になりきってチェックすることをお勧めします。

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