2018年1月9日火曜日

お寺に必要なマーケットインの発想

脱サラ起業や定年退職後の起業が失敗するのは、自分のやりたい方法で商売をしようとするからだという指摘があります。市場用語でいえばプロダクトアウトの発想です。作り手側から売り方を考えるという手法です。それに対しマーケットインの発想は買い手や消費者の立場に立って商売を考えるという手法です。

お客様目線ということでマーケットインがもてはやされた時代もありましたが、現代はそれだけでは生き残って行けません。マーケットインは顕在化需要、プロダクトアウトは潜在化需要と定義することも出来ますが、いずれにしても需要を的確に判断しなくてはなりません。どうすれば的確に判断できるのでしょうか。

お寺に目を転じてみますと、お寺は全国で約75千あると言われており、コンビニより数多く存在しています。企業感覚でいうと多過ぎるのです。お寺も資本主義経済の影響を受けますので、需要と供給のバランスが存在します。需要を見つけるか、需要を掘り起こすかで需要を生み出さなければなりませんが、その努力をしているお寺はあまり見当たりません。今のままでは、必要とされなくなってしまいます。

少なくともお寺側からの目線ではなく、檀家の目線でお寺を見ていくことから始めなければならないでしょう。そうすれば改善点が山のように出て来ると思います。そこから始めればまだ間に合うかも知れません。


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