それともう一つのポイントは、必ず年度末までに未収未払を消しておくことです。小規模の団体では、貸借対照表を作らず、決算書(損益計算書)だけで済ませると思います。そのためには、未収未払をつくらないことです。決算の1週間前には未収未払がないか確認し、ある場合には決算までに精算しておくことが必要です。
そうすることにより予算との対比が簡単かつ明確になり、皆さんの理解を得ることが容易くなります。本決算をスムーズにするために上半期での仮決算をお勧めします。お寺の住職が徒然なるままに、お寺のこと、仏教のこと、日頃の出来事、興味あることなどについて書き綴っています。毎日投稿することを心がけています。5年間続けていたブログが閉鎖されたので、2016年11月よりこちらを利用しています。
2017年10月31日火曜日
鳥取因幡組の仮決算を終えて
今年度より組の会計担当が変わりましたので、会計処理に慣れていただくために、上半期の仮決算を行ないました。このたびは現金なしですべて通帳でのやり取りにしています。通帳がそのまま現金出納帳になります。この場合注意しないといけないのは、手持ち現金がないことに安心してしまって、手入れを長期間しないことです。入出金とも時間が経つと証憑書類を探すのに時間がかかるということです。入出金があるたびになんのお金かということをチェックしておけば、あとがスムーズにいきます。
2017年10月30日月曜日
ブラックボックス
伊藤詩織さんのノンフィクション「ブラックボックス」を読みました。許しがたいことですが、こういう男性がいることが情けない思いです。
この本を読み、そして前TBSワシントン支局長の山口氏がHanadaに書かれた手記を読んでみた結果、山口さんの方が圧倒的に分が悪いと感じました。伊藤詩織さんは、著書ブラックボックスの中で、自分に不利なこともありのまま書いているように思います。それに対し、山口さんは核心を突いた反論はなされていません。彼女のためにあえて言わないという表現もありますが、彼女から犯罪者と言われているのですから、無実だと思うなら徹底的に反論すべきだと思います。
そして伊藤詩織さんは、公の場で会見を開いているのですし、著書も出版されたのですから今更隠すこともないわけです。不起訴妥当という判決で無実が決まったと思うなら、同じように公の場で反論の会見をされては如何と思ってしまいます。ほとぼりが冷めるまで知らぬ存ぜぬを決め込むなら、それも一方法でしょうけどね。
人間ですから人を好きになったり、自分の思いのままにしたいという欲望が生まれるのは否定しませんが、もういい大人なんですから自分をコントロールすることは出来るはずです。それをしなかったのは傲慢さとしか言いようがないと思います。もし、ブラックボックスに書かれていることが事実でないなら、冤罪ですから徹底的に戦うことを勧めます。
2017年10月29日日曜日
騙される仕組み
今日は校区での合同防災研修会が開かれました。災害時の自助、共助の大切さを学んだところです。救助活動の65%は家族、30%は近所によるものだそうですから、いかに日常からの連携が重要かわかります。また、今日訓練した担架を使って4人で人を運ぶ場合、前後の端4か所をそれぞれが持つという風になりがちですが、実は前一人、後ろ一人が両手で持ち、あとの二人は左右に分かれて横の棒を持つというのが正解です。途中で誰か一人がずっこけても、担架に乗っている人が落ちない方法です。
私たちは日頃何かの物事を判断する場合に、手っ取り早く結論を出すために、今までの経験からそれぞれが持っている素朴概念というものを使います。何故かと云いますと、その判断を客観的に検証するという作業をやっていたのでは時間がかかりすぎて日常生活に支障をきたすからです。
おれおれ詐欺に始まる特殊詐欺は今でも後を絶ちません。常識があるなら騙されるはずはないと思われる事件もよく目にしますが、人間には自分の都合の良いように解釈するという認知バイアス(思考の偏り)が働くことがあります。つまり見えているはずなのに見えない、聞こえているはずなのに聞こえないということがあります。
そのため様々な情報の中で、自分の認識に叶う情報だけを取り入れ、不都合な情報は無視してしまうという傾向があります。何らかの理由により自分の思い込みが始まると、最後までその思い込みに引っ張られてしまうということです。
そこから脱皮するには、脳はもともと騙されやすく作られていると思うことです。時々は今の方向で間違いないかということを複数の意見をもとに判断して見ることも必要です。
2017年10月28日土曜日
水道水VSミネラルウォーター
暮らしのなかのニセ科学から一つ抜き出します。我が家の冷蔵庫にもミネラルウオーターは何本か入っていますが、その理由は水道水より体にいいだろうということです。つまり水道水(生水)を直接飲むのはよくないだろうという概念があります。また、ミネラルウォーターには、ミネラルという言葉がつくのだから体に必要な要素が、より多く入っているのだろうと思っていました。
水道水の水質は、水道法によって基準値が定められています。この基準はすべての水道水に適用され、かならず適合していなければなりません。
対してミネラルウォーターは食品衛生法で「清涼飲料水」に分類され、水道水に比べてチェック項目も少なく基準値も甘くなっています。水道水は毎日飲むもの、ミネラルウォーターはたまに飲むものという考え方に基づいています。
人体に有害なヒ素について云えば、水道水では1リットルに対して0.01ミリグラム以下でなければならないのに対し、ミネラルウォーターは0.05ミリグラムでOKとなっています。つまり水道水より5倍もゆるい基準で許されています。なおかつミネラルウォーターは水道水の1000倍の値段で売られています。水ひとつとっても、私たちの目や感覚をしっかりさせる必要があることを痛感します。
2017年10月27日金曜日
暮らしのなかのニセ科学
興味深い本を見つけました。正しい目を養うためには必要な本かも知れませんし、これもまた偽物かも知れません。話はスティーブ・ジョブズのすい臓がん治療の経過と絵門ゆう子さんの乳がん治療のいきさつから始まります。いずれも科学的根拠のない治療方法に頼って命を落としたことが批判的に書かれています。
ガンの標準治療を受けていれば助かった可能性があったということです。著者の左巻さんによりますと、様々な理由で科学的根拠のないがん治療を受ける人があるというところに、ニセ医学ニセ科学の悪意が感じられると云います。
病気・健康問題に的を絞ってニセ科学が語られていますが、科学的根拠がないものとして帯には、つぎのような例が載っています。ガン放置療法、免疫細胞療法、コーヒー浣腸、宿便、サプリメント(アガリクス・プロポリス・クロレラ・ウコン・グルコサミン・コンドロイチン・コラーゲン・DHA・コエンザイムQ10・シジミ・ローヤルゼリー・ブルーベリー・イソフラボン)セルライト、ホメオパシー、不食、血液サラサラ、経皮毒、足裏デトックス、水のクラスター、磁化水、アルカリイオン整水器、水素水、『水からの伝言』、マイナスイオン、トルマリン、ゲルマニュウム、プラズマクラスター、ナイノー、EM菌について効果なしと説かれています。
びっくりですが納得できるところも多々あります。人は何故効能を信じるのか?効かないとすれば、何故騙されるのかをじっくり語っています。続きは明日へ。
2017年10月26日木曜日
卒酒とは
最近卒酒という言葉を見ました。文字通りお酒を飲むことから卒業するという意味ですが、昔からあった言葉らしいです。ただ、一般的に使うのではなくアルコール中毒の人などがお酒を完全に断った時に使ったりするそうですが、最近は高齢に伴い親に酒をやめて欲しいときに使うこともあるそうです。
高齢になると酒に弱くなるのでしょうか?答えは弱くなるということです。これは高齢に伴い肝臓の機能が低下することによって、アルコールを分解する能力が弱くなることに起因するそうです。恒例になると体全体の機能が衰えますので納得できるところです。家族がお酒をやめて欲しいと思う理由は、酔っ払って転倒するのが心配だからだそうです。確かに最近は外で飲んだ時、店が2階だったりすると身の危険を感じることがあります。酒量はほどほどがよさそうです。
このこととは別に、オックスフォード大学とロンドン大学ユニバーシティーカレッジの最新研究によれば、週当たり14~21単位のアルコールを摂取していた人は、記憶や空間認知をつかさどる脳の部位である海馬が萎縮する確率が、飲まない人の3倍も高かったといいます。1単位とはアルコール度数4%のビール換算で250mlですので、ミニ缶1本です。ですから週14単位とは、1日ロング缶1本ということになります。
研究チームが分析対象としたのは、健康でアルコール依存症でない男女550人の30年間にわたる追跡データです。最もリスクが大きかったのは週に30単位以上飲む人。14~21単位の人も、あまり飲まない人や全く飲まない人と比べると海馬が萎縮する兆候はずっと多く見られたと言います。
個人差はあるでしょうが、1日350mlのレギュラー缶1本程度に抑えておいた方がよさそうですね。
2017年10月25日水曜日
外在時間と内在時間
交通手段がなくどこへ行くにも歩いていた時代と比べると移動に関する時間は、圧倒的に短くなりました。そんな昔でなくとも、移動スピードはどんどん進化して、時間軸で見ると余裕が出来ています。また炊事、洗濯、掃除などの家事や、仕事に関しても機器や道具の発達により、時短化が進み、時間的には自分に使える部分が増えていると思われます。
それにも関わらず現代人は何故か忙しい日々を送っています。空いた時間に更に多くのものを詰め込むからだと思いますが、その詰め込んだものは本当に必要なものでしょうか。
私たちが日常的に使っている時間を、外在時間と言います。時計で計れる時間のことです。はじめと終わりがあって、かかる時間を計りその速さを競います。つまり短い方がいいわけです。
一方内在時間とは、自分が感じる時間のことです。時計で計ることは出来ません。時計で計れば長い時間を、あっという間に過ぎてしまったと感じることがありますが、あれが内在時間です。この内在時間を長くすることが現代人には必要なことだと思います。街中で見かける若者の姿は、一様にスマホ画面を眺めています。そしてLINEを送ったあと返事がすぐ返って来ないと不安になると云います。これは内在時間の感じ方が短くなっていることを現しています。
内在時間の感じ方が短くなると、イライラしたり怒りっぽくなったり切れたりすると云われています。内在時間の感じ方を長くするには一見無駄と思える時間を過ごすことです。田舎に行ってあらゆる機械から体を遠ざけ、自然に囲まれて時間を忘れて過ごすことや、ご先祖の法事をして意味の分からないお経を聞く時間を持つことが内在時間を長くするのに有効と云われています。
合理的効率的経済的を追い求める世界から、真反対の世界へ身を置くことの大切さがわかる考え方だと思います。
登録:
投稿 (Atom)