2017年4月22日土曜日

お坊さん倶楽部


「日本初 お坊さんとお寺のお役立ちサイト」というものがインターネット上で始まりました。このサイトは、お坊さんやお寺の関係者がお寺を運営する上で、どんなことを知りたがっているのかというところから始まったようです。お寺運営や地域活性、イベント運営、または財務などのプロフェッショナルが情報を掲載するということです。

現在のトップページには役に立ちそうなテーマが並んでいます。目に入るのは6種類のコラムですが、それぞれ10回連載されるようです。サイバー坊主養成講座、寺社旅研究家アイデア帳、ITが仏教を原点回帰する、いまさら聞けないお寺の話し、人の集うお寺イベント術、檀家減少時代にお寺は何をすべきか、などが並んでいます。第一回目を一通り読んでみましたが具体的な内容にはまだ踏み込んでなく、私としては目新しいものはありませんでした。

少し興味を持ったのは、「大成功したお寺イベント。でもなにかが違う。」でした。イベントを行なうことにより、瞬間的には「お寺が身近で楽しくて温かい場所」になるのですが、終わった後はまたいつもの寺に戻り、市民とのつながりの薄いお寺に戻ってしまうという悩みが書かれていました。

お寺でイベントをやったときには誰もが感じることだと思います。イベントを始めたころは、多くの人を集めることがお寺を知ってもらうことに繋がると考えていました。人集めも大切ですが集めることが目的になってしまうと一過性を強く感じることになります。

私の場合イベントは敷居を低くするためのものです。必要があったときに相談しやすい環境を整えていくことにあります。隣の町内の方に時々出会いますが、「色々な活動をやっておられますね。子供からお年寄りまでを対象に、社会還元活動も盛んですね。」と言われます。そのためには、継続することと、活動をアピールして行くことが必要です。回数は少なくても、門前に看板を出したり町内回覧版にチラシを載せたりすることで外に開かれたお寺だと認識されます。興味があるイベントの時は参加するという意識を持ってもらうだけで充分だと思います。
次回はイベントをする目的について書かれるようですので楽しみにしています。

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