2017年4月30日日曜日

お寺の会費のあり方

今日で4月も終わりです。年度当初と言うのは決算処理や総会などの会議も多く、多忙な月となります。転勤族の場合は新任地であることも多い月です。お寺ではご門徒の方に新年度の会費をお願いする月でもあります。また、お寺にも組からの会費、教区からの会費、本山からの会費請求が間もなく参ります。

当山での名目は護持会費と言っています。まあ一般的な名称だと思います。浄土真宗ではほかに門信徒会費と言っているところもあるようです。この会費は、どういうことに使われるかと言うと基本的には最低限お寺を支えていくためのものとして使われることが多いようです。当山の場合は、まず第一に建物の火災保険です。本堂や客殿、庫裡を建て直そうとすると莫大な資金が必要となります。そのための備えと言うことです。そして次に本山や教区、組に払う賦課金です。この二つで収入金額の8割程度使ってしまいます。

残りの2割を境内庭木剪定代や墓地清掃費にあてますが、護持会費ですべて賄いきれるものではありません。それらの不足分や水道光熱費、寺務費、人件費、教化費、法要費などは宗教法人会計で賄っています。現在の収入の大部分は門信徒の皆さんからのお布施ですので、葬儀や法事に頼った運営となっていることは否めません。
理想としては会費などはなくして運営したいのですが、そのためには自主的に寄付をしていただけるようなファンを作って行くことが必要となります。多くの方が参加したいと思えるような活動や運営を模索中です。


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