2016年11月10日木曜日

お寺らしさとは


門徒会館を使われた方が、設備がお寺とは思えないですねと言われます。門徒会館は大きな窓が北東方向に4枚と南西方向に4枚あり、昼間は照明なしで十分な明るさがあります。冷暖房完備で、台所と風呂が付いており、音響システムが充実しています。その他天井にはプロジェクターや150インチのスクリーンが収まっています。

トイレは全自動ウォシュレットが二室あり、一人用の机が24台と椅子が48脚あり、普段は押入れに納まっています。畳の上にカーペットを敷いていますし、部屋が防音になっていますので気密性が高く、夏冬ともエアコンだけで快適に暮らせます。

お寺のイメージは、暗い寒い痛いだそうです。天井が高く、広いのに照明が充分でないので暗いと思われています。また、空間が広いので冬は体育館のように底冷えがすると思われています。また、長時間座ることになるので足が痛いと思われています。
どこのお寺もお参りに高齢者が多くなり、座布団から椅子に変わって来ています。バリアフリーも進んで来ていますし、照明もLEDが導入され随分と明るくなっています。残るは冷暖房というところでしょうか。

また、お寺は法事・葬儀のイメージが強いですが、最近はコンサートやカフェ、写経、瞑想、落語会などお寺独自で企画されているところも多くなり、イメージが変わって来ています。

先日の電話はお寺でコンサートなんかして罰が当たることはないですかと聞かれました。もちろんそんなことはありません。どういう場合でも仏様が罰を当てるということはないのです。長年培われたイメージを変えるということは時間がかかりますが、必要のないものが消えるのはあっという間です。

お寺らしさというイメージを変えて行くのと、内容を充実させ人の集うお寺にして行くのとどちらも時間との戦いになりそうです。

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