この事件はおそらく忘れられることのない事件になるでしょう。映画でもこんな内容は描けないでしょう。相手の共感を得るための自分にも「死にたい願望」があるというのは嘘でしたし、死ぬしかない人を、楽に死なせてあげるための手伝いをするというのも嘘です。自分の欲望を満足させるためにありとあらゆる嘘を使ったと云えますが、そこまでして叶えたい自分の欲望とは何だったのでしょう。
捜査が進むにつれて全貌がわかって来ると思いますが、第一の殺人に手を染めるまでの経過が知りたいと思います。どんな過去があって、このような猟奇殺人をしたのでしょう。
少なくともこれまでこのような殺人を犯していなかったのなら、なぜこのように急激に人間と思えないような世界に、はまり込んでしまったのでしょう。人には人を殺せないというメカニズムがないのでしょうか。人間の心のなかは闇ですね。
この事件を聞いて仏教説話のアングリマーラを(央屈魔羅)を思い出しました。そして歎異抄の第13条を思い浮かべました。状況次第で人間は何をするかわからないということですが、まさにこのことだったのですね。
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