2018年1月7日日曜日

ドイツで進む電気化

日本は省エネの電化製品の普及とともにプラグインハイブリッドやEVなど電気を使った自動車の拡大とシフトしつつあります。地球温暖化防止や資源の枯渇防止のため進められている政策です。しかし欧米諸国のように目標期限を定めてガソリン車生産廃止とまでは行っていません。政策が中途半端なのです。 例えば暖房一つとっても費用対効果が高いということで暖房機能のついたエアコンでの暖房が増加してきました。いくら電気代が安いといってもその熱が逃げてしまう住宅に住んでいたのでは効果が上がりません。ドイツの例では省エネと並行して住宅の断熱を国の政策として進めてきましたので、保温効果の高い住宅が完成しています。結果として使用電力が少なくて済み、好循環を生み出していると言えます。 エアコン暖房が良いといっても実際はエネルギーの1/3しか使っておらず、残り2/3は発電所近くで捨てているのが現状です。ドイツではその効率を上げるためエネルギーを供給するときに、地域に船用のディーゼルエンジンを幾つか並べたコジェネレーションの施設を設け、そこでエンジンを回しながら、熱と電気の両方をとる仕組みを広げてきました。これによりオフィスでも普通の住宅でも、建物を使用する際、暖房需要を地域で調達することができるようになりました。その効率は100%に近いものです。 現在はどのような政策を進めているかと言いますと、余った電力をいかにして蓄えるかということに力を注いでいます。蓄電池はまだ高いため、水を分解してメタンを保存したり、お湯による蓄熱など開発が進んでいるようです。そうみると日本はかなり遅れていると思われます。住宅と車の一体化なども早く進めて欲しいものです。

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