2017年6月26日月曜日

将棋の未来

藤井四段の28連勝があり、連日ニュースに取り上げられている将棋ですが、全体的には将棋人口が減少しています。 将棋界唯一の週刊新聞「週刊将棋」は2016年3月30日号(通巻1652号)をもって休刊していますし、かつては「将棋ジャーナル」「近代将棋」「将棋マガジン」など賑わいを見せていましたが休刊が相次ぎ、月刊誌の「将棋世界」「NHK将棋講座」を残すのみとなりました。

昭和30年代~40年代には、近所でも縁台将棋が毎日繰り広げられていました。小学校でも休憩時間に将棋をするのは当たり前で、列車を使った旅行では車内のあちこちで将棋が指されていました。営業でバス会社の運転手控室に通っていたことがありますが、次の運行までの待ち時間には将棋対戦は当たり前でした。昔は私も将棋をやっていましたので、横で見ているだけではなくつい口を出していました。昔はもっと多かったと思いますが、統計を取っている20年間で見ると、ピークの1,200万人から直近では500万人を切っているようです。

一人で行なうコンピュータ将棋もありますので趣味でやっている人はもっと多いかも知れませんが、将棋人口が減ると協賛企業がの減少につながり、プロ棋士の収入源につながります。トッププロにならなければ職業としては成り立たなくなる可能性があります。

この度の竜王戦はAbemaTVで中継していましたので、長時間観ましたが9時間経って47手までしか進んでいませんでした。この時間がかかりすぎるのもファンが増えない理由の一つだと思います。そのあたりをどう改革するのか、どう乗り越えるのかが将棋の未来を作るような気がします。伝統と改革は難しい問題です。

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