2017年6月30日金曜日

いのちの長さ

時間は平等という考え方もありますが、人に与えられた時間は不平等だと思います。何故なら人生における時間は予測出来ず、人によって違うからです。平等なのは、誰にも人生の終わりがあるということです。人が犯す一番大きな間違いは、自分の時間は無限にあると勘違いすることだと思います。こうしてキーボードをたたいていても、今日の日記は書き終えることが出来ると思っています。でもそんな保証はどこにもないのです。

余命宣告された方の葬儀を勤めることがあります。ご家族の話しを聞くと余命宣告のあと非常に濃い人生を歩まれたことがわかります。本当は生まれるということは、その瞬間に余命宣告されたようなものなのです。でもそういう風に感じる人はいません。医師に余命宣告されると、たちまちそれが現実となり人生を大切に生きようと思います。

普段は死は自分には無関係なもの、日常からは遠ざけていたいものと思いがちです。皆さんも葬儀に参列されることがあると思います。その時は死について考えることもあるでしょう。しかし葬場を一歩出るとそんなことは忘れてしまします。

いつも死のことを考えることを推奨するわけではありませんが、心の根底には有限であることを覚えておいて欲しいのです。それを持っているだけで生き方が変わります。明日死ぬかも知れないと思うと、行動や考え方が変わります。ひょっとしたら、それが本当のあなたかも知れません。

 
 
 

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