2017年6月29日木曜日

殺人アリの天敵

強毒の「ヒアリ」が神戸港のコンテナヤードから見つかりました。ヒアリは南米原産の小型のありで、スズメバチと同じくらい強力な毒を持っています。国土交通省は全国の自治体に調査するよう求めました。アメリカでは、ヒアリの被害が年間8万人以上いると報告されており、100人以上がアレルギーショックにより死亡しています。

現在では、北米、フィリピン、中国、台湾、タイ、オーストラリアなどの環太平洋諸国に住み着いています。原産地では天敵がいたり、他の攻撃的なアリが生息していますので爆発的に増えることはないのですが、ライバルのいない土地に人間が運んでしまったから大増殖となったのです。

ヒアリの天敵はノミバエという蠅です。もともとアマゾンに生息する蠅です。ノミバエはヒアリが出すフェロモンを検知して巣を発見し、ヒアリの体に蠅の卵を寄生させます。そして幼虫がヒアリの体を利用して成長します。寄生されたヒアリはやがて死にます。この天敵はアメリカの一部の州で導入されているということです。


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