2017年6月27日火曜日

困窮するお寺

Yahooニュースでも困窮するお寺の話題が取り上げられるようになりました。昔は坊主丸儲けと言われていましたが、実態は違うということが分かって来たのでしょうか。今でも一部の寺院は潤っています。そして昔から多くの寺院は困窮でした。ただ困窮の寺院が表に出ることはありませんから、マスコミでは一部の裕福な寺院にスポットを当てていたのでしょう。困窮寺院をテレビで取り上げても面白くもなんともないですからね。 これによりますと寺院数は明治時代からほとんど変わっていないのに、僧侶の数は七倍に増えていると言います。これは高度経済成長時代にはお寺が潤っていたので、お寺も人件費を出せていたということなのでしょう。 高野山真言宗は過疎対策として次の四つを掲げています。1.兼務寺院を解消する2.僧侶育成に力を注ぐ3.寺院の活性化を進め寺を身近に感じてもらう4.寺院同士の連携のため情報センターを設置する しかし、この方針では抜本的な解消にはならないでしょう。都市部、地方部の違いはありますが、全体的に言えば日本の人口に対して寺院数が多過ぎます。寺院数を少なくする方向はこれからの主流になると思います。企業のM&Aと同じことが仏教界でも起こると思います。そして家長制度を基盤としていた檀家制度は完全に崩壊すると思います。家の墓を守る子供が近くにいないので、次世代には檀家という意識がありません。つまり跡継ぎがいるとしても関係性の構築はゼロからやって行かなければならない時代に入ったと思います。合掌


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