2017年4月7日金曜日

耐震構造補強の罠


 

月刊住職4月号によると本願寺派の寺院が庫裡の耐震補強工事でトンデモない業者に引っかかってしまった例が載っていました。関西地方のお寺でしたが、業者は京都から選ばれたようです。設計業者も慎重に選び、業者も熟考のうえ選んだということですが、下請け構造が良くなかったようです。経費を安くあげる目的で下請けを選んだとしか言えない状態でした。夜10時まで食事もとらず休憩もなしで一人で工事を進める姿は異常です。

普通は、工事の進行具合は気になりますので、素人なりにチェックはしますが、外から見えにくいところで手抜きをされると分かりません。このようなことは、都会だからのことなのでしょうか?

当山では、過去に建築した客殿、納骨堂、門徒会館とも地元の中小業者を利用しました。小さな町ですので、もし手抜き工事などすればたちまち噂が広まりやっていけなくなります。そういう意味では、信頼して頼める所ばかりとも言えます。
また、当山には総代さんに建築の専門家がおられますので業者も気を遣っていただいたようです。人口が少ない地方ですが、それだけに人間関係がどこかでつながっていて、信頼できる間柄になるというのもいいところだと思います。人口が少ないことがメリットになることもあるのですよ。

2017年4月6日木曜日

加川良の死


 

加川良の歌を初めて聞いたのは大学2年の時でした。1年間いた寮を出て、友人と二人で一軒家の下宿に住んでいました。時は学生運動が華やかな時で、反戦歌がブームでした。岡林信康、高石ともや、高田渡の歌を聞いていました。吉田拓郎の歌も魅力的でしたが、加川良の歌には心が惹かれるものがありました。

その当時は伝道という歌が好きでした。そしてヒット曲教訓1です。吉田拓郎がカバーしているものがyutubeで見えます。伝道は松山千春やなぎら健壱のカバーも見えます。フォークが始まって間がないころですが、URCレコードの美術製作会社のようなところに就職したんですね。実際は誰かの運転手だったようです。
1970年頃に行なわれた中津川フォークジャンボリーに飛び入りで出演して、人気を博したのが始まりです。今年還暦のコンサートを各地でやる予定だったのに残念です。吉田拓郎の「加川良の手紙」という曲は加川良が田中さんと言う彼女に書いた手紙がそのまま歌詞になっているようです。すごい字余りの曲ですが、昔よく聞いたのものでした。教訓は島根の浜田真理子さんのカバーでも有名です。もう一度ききたかったなあ。


2017年4月5日水曜日

写経が人気です

毎週水曜日2時~4時に行なっている写経が人気です。現在の登録人数が26人です。平均すると13名ほどの参加ですが、多くなると今の2部屋14畳では足りないので、3部屋24畳を使います。ただし、これ以上になると二階の研修室か本堂を使うしかなくなります。

今日も新しい人が来られました。字がうまくなりたいというのが参加する理由のようです。写経はどちらかと言うと書道や習字とは違いますので、うまくなるのが目的ではありません。心を落ち着けて文字を写すことに一心不乱になることが目的です。

字が下手とか字のバランスが悪いというのは、文字を書く手の問題ではなく、自分が脳にイメージしてる文字が正確でないためだそうです。手本なしで文字を書くと脳にしまってある文字を手本として書くのだそうです。その文字がバランスの悪い文字だと、書く文字もバランスが悪くなるということらしいです。ですからきれいな文字を書くには、脳にしまってある文字を正しく修正することが必要です。ただしい文字をなぞることで、文字のイメージを変える効果もあるようですので、時間をかければ美しい文字が書けるようになる可能性もあります。

新しく来られる方のほとんどが、門前の掲示板を見て来られるようです。掲示板は予想外に見る方が多いようです。空けておくのはもったいないですね。

2017年4月4日火曜日

ガン治療あれこれ

ネットを開くと健康に関する情報があふれています。最近は、自然治癒力を利用して病気が治ったという体験談を入れて、読ませてから本やDVDを買わせるタイプのものが多く見られるようになりました。

今日目に止まったものに食事療法でガンを克服したというものでした。そして、抗がん剤治療の弊害がこれでもかというほど、たくさん書かれています。抗がん剤は健康な細胞もやっつけるということは誰でも知っています。副作用のない薬はないわけですから、それが副作用です。その出方も人によって違います。

現場の臨床医の方は、食事療法だけで治癒することはほとんどないと言っておられます。ただどの治療法も宝クジに当たるくらいの確率で有効な場合があるので全てを否定することは出来ないようです。それをエビデンスとして誇大広告する場合もあるので、注意が必要です。

見分けるコツは、お金儲けのための広告かどうかということを見定めるという事です。追い込まれた状態でそういうものを読むと引っかかってしまうので、批判的な記事も読みながら冷静に判断する事です。

現場でのベストな選択としては、それぞれの治療のいいとこ取りをして、自分に合う方法を見つけるということのようです。
 


2017年4月3日月曜日

初出勤の日

ケアハウスに入居している叔母の収支報告を施設に出しました。叔母は国家公務員だったので、共済年金をもらっています。利用しているケアハウスは、収入によって賃料が変わるので毎年年間所得を申告します。経費として収入から控除してもらえるのは、住民税、介護保険料、健康保険料、医療費、介護保険サービス料などがありますので、集計作業が大変です。

特に年度で通知の来る住民税、介護保険料、健康保険料については、1月~12月の年間に変更しなければならないので、前年度の1月~3月と今年度分の4月~12月を合計を出さなければなりません。年と年度の違いが作業を煩雑にしています。何とか一本化出来ないものですかね。

これは年末調整や確定申告にも言えることです。前年度分を捨てたりすると困ったことが起きますので、かならず2年度分は残して置くようにしています。

世間では今日が入社式だったところが多かったようです。私が就職した1972年も4月1日が土曜日でしたから、4月3日に初出勤しました。それがどんな景色だったかは、忘れてしまいましたが、富士山麓の御殿場で行われた10日間にわたる新人研のことは今でもよく覚えています。その頃の仲間が、今日の電話で5月下旬に訪ねて来ることになりました。積もる話しが出来そうで、今から楽しみです。


2017年4月2日日曜日

こどもむけこわい絵本



ツイッターで「たべてあげる」という絵本が話題になっています。なぜ話題になっているかというと、こともが怖がる内容になっているからということです。嫌いな食べ物を、代わりに食べてくれる小さな自分が現れてピーマンやニンジンなどを食べてくれます。お母さんには残さず食べてくれてありがとうとほめてもらえますが……。

作者はこどもには怖いものがなければいけないと言います。怖いものがあるから、自分の欲望に負けそうなときでも、その怖さが抑止力になると言います。わたしも子供の時、母親からいろんな怖い話しを聞きました。特に怖かったのは「人さらいが来る」という話しでした。悪い子はいないか、親の言うことを聞かない子供はいないか、とさらっていく子供を探しているというものでした。親としては子どもに言うことを聞かせるときに、効果抜群の話しだったようです。私にとっては、その話しは無条件降伏するくらい怖い話しでした。

この絵本は、食べ物の好き嫌いをなくすことを目指しています。きっと効果のある子もいることでしょう。日本の昔話しでも、西洋の童話でも、怖い話しはたくさんあります。その中で道徳的なことや努力すれば報われることを教えているのでしょう。仏教の地獄絵図もそういう所があります。悪いことをすれば地獄に落ちるという単純明快な教えは現代でも通用する教えだと思います。
 

2017年4月1日土曜日

人生の第四コーナー

新年度が始まりました。と同時に決算作業に入ります。5月末の護持会総会に向けて、1年間の総括と決算、計画と予算を作らなければなりません。今までは毎年のように大きな事業がありましたが、今年度は大きな事業の予定はありません。振り返ってみますと専従住職になってからの9年間で、境内のバリアフリー舗装工事、参道と向拝(ごはい)の敷石工事、本堂の断熱工事、駐車場土地の購入、納骨施設安穏堂の建設、墓地の整理・整備事業、、門徒会館建設事業、駐車場舗装・整備事業を行いました。

教化面では、寺だより慶雲の隔月発行、念仏奉仕団参拝、お盆読本配布、お寺カレンダー配布、写経の毎週開催、寺子屋コンサート・寺子屋人形劇場の毎年開催など今まで行ってこなかった取り組みを始めました。この中でお寺は、皆さんの苦しみ、悩みに寄り添うことが大切であることを学びました。

住職を続けるのも、あと3年ですのでこの3年間で総仕上げをしたいと考えています。具体的にはまだ決まっていませんが、とりあえず20年後も存続して行けるような布石を打ちたいと思います。いろいろなアンケートからわかるように、お寺の存在価値は相談できるお寺かどうかということがポイントになると思います。ただし、人々の関心は先祖供養です。そこの折り合いを見つけながら運営していくことが必要になって来るのでしょうか。