2017年2月24日金曜日

尾崎翠フォーラム祝賀会

「尾崎翠を読む」という三冊の本が、鳥取県出版記念賞の中の影井賞を受賞したことを祝う会が開催され、尾崎翠の親族として参加して来ました。この本は尾崎翠フォーラムが毎年行った15回のフォーラムを集大成したものです。私も10回目と15回目で講演していますので、講演記録としてこの本の中に載っています。

今日はファーラムを実際に運営して来られた方が11名と親族が3名参加しました。参加者が自己紹介を兼ねて、ここまでの感想やら現状を報告しながら懇親を深めるという形で進行しました。尾崎翠に強い思いを持っている方々ですから、話し始めると止まりません。一人10分はザラです。内容も多岐に亘り15年間前の話しから、これからどういう活動をやって行こうとしているのかまで様々でした。共通しているのは、いつもなら7月のフォーラムに向けあれやこれや準備をしている時期なのに、それが無くて寂しいとか気が抜けているというようなことでした。 

長年続けていた大きなイベントが無くなるのは、周りの人にとっても寂しいことですが当事者はもっとだと思います。一気に年をとられたように感じたのは、年齢のせいだけではないようです。若い世代にバトンタッチしたいという思いはあるようですが、これだけの情熱を持ってやって行くというのは難しいことです。 

尾崎翠フォーラムに限らず、地方で起こった文化活動が消えてしまうことは良くあります。私たちが行なっていた人形劇団こうま座の活動もそうです。まだ完全に消えてしまったわけではありませんが、舞台や人形、小道具、大道具などを保管させてもらっていた公民館が取り壊されるらしく、荷物をどこかに搬出しなければならなくなります。拠点が無くなると再活動も難しくなります。 

尾崎翠に関しては、2020年が五十回忌にあたります。養源寺で法要を勤めることになりますが、その時までに新しい活動が生まれると良いですね。フォーラムの皆さん16年間ありがとうございました。

 
 

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