世の中にはお寺と神社の違いがよくわからないという人もおられるようですが、今日は鳥取因幡組第9期連研の11回目が河原町の円浄寺さんで行なわれました。ほとんど毎期会所を引き受けていただき、毎回テーマの違う講師を引き受けていただいています。今回のテーマは、お寺と神社の両方を信じてはだめなのですかというものでした。
お寺と神社は色々なことが違いますが、代表的なものに教義があるかどうかということがあります。簡単に言えば教えの道しるべがあるかどうかということです。お寺はお釈迦様が説かれた説かれた「四諦・八正道」という教えがあります。諸行無常とか四苦八苦とか煩悩、涅槃などの教えも全てこの中に入っています。しかし神道にはそういう教えはありません。神道は森羅万象を神として、恐れ、敬い、感謝する宗教であると言えます。神が嫌がるものを穢れと言い排除しようとします。また穢れを除くために禊という儀式をすることもあります。禊の代表的なものとして水で洗い流すとか塩で清めるなどがあります。
また、神社にはおみくじがあり、それで吉兆を占うことがあります。また合格祈願、交通安全など祈祷によって願いを叶えたり、災難を避けたりすることもありますが、神社によっては効果は保証しませんという注意書きがあるそうです。効果が無かったらクレームを入れる人があるのでしょうか。昔は当たるも八卦当たらぬも八卦といって、そんなことを問題にする人はいませんでした。
遊び感覚で占うことには問題はありませんが、占い師に洗脳されたタレントがいたように、すべてを占いの結果に依存してしまって自分の意思がなくなってしまうのは問題です。
仏教は心の中の問題に対し、結果から原因を探り、原因を解消して行くという方法を取ります。解消する方法がない場合には、自分自身がそれを受け入れる努力をするということです。浄土真宗の親鸞聖人は神祇不拝という立場をとられ、阿弥陀如来一仏に帰依する道を選ばれました。
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