2017年2月6日月曜日

マイナンバーに思う

一時期はマイナンバーの声が騒がしかったですが、最近はとんと聞かなくなりました。ひと昔前に住民基本台帳カードと言うのがありました。インターネットで税金を払うe-taxという制度があり、それを利用することで5,000円の還付があるということでした。退職した翌年と言うことで確定申告をする必要がありましたし、5000円の還付も魅力でしたので、写真付きの住民基本台帳カードを作り、ネットで確定申告をしました。 

申告自体は比較的簡単でしたが、カード読み取り機などを購入したのでそれなりにお金がかかりました。その後カードを有効りようしようと身分証明書の代わりに使おうとしたのですが、銀行でも市役所でも認知されず、結局免許証を提出することになりました。普及しなかったから仕方ありませんが、この住民基本台帳カードは間もなく廃止になるようです。何百億円も使ったという事実だけが残りました。 

このたびのマイナンバーカードですが、実態は10%も普及していないそうです。施設に入っている叔母の通知は転送では配達されないようで、通知さえまだ来ていないのが実情です。市役所の介護保険関係の書類に叔母のマイナンバーを書けという欄があったので、通知もないので書けないと書いておきましたが、その後何の連絡もありません。 

今のところマイナンバーの民間利用はありませんが、銀行口座との紐付けなどを始め、医療などと紐付きをはじめとして民間利用されていくのではと思われます。また、番号制度をすでに導入している海外では、なりすまし犯罪なども頻発しています。アメリカや韓国などでは、社会問題にもなっています。ネットバンクでも犯罪があるように、マイナンバーカードが民間利用されるようになると犯罪に利用されることも考えられます。 

将来的にはマイナンバーカードでコンビニから住民票や謄抄本、印鑑証明、所得証明などが出せるようになり、どこの医療機関でもカードで病歴や血液型、身体データなどがわかるようになると思います。万一紛失したらどんな被害が出るか分かりませんので、持ち歩きは心配です。 

私の父は亡くなる2年ほど前から銀行通帳再発行の常連でしたし、病院のカードも同じものを何枚も持っていました。忘れたり無くしたりということが日常茶飯事でした。今マイナンバーカードがあったらとても持たせられません。持たないと意味がなく、無くすと怖いカードが普及するのはいつのことでしょう。



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