近しい人が亡くなられた場合は、心に大きなストレスを負います。人生の中で最大のストレスは、配偶者との別れだと言われています。ストレスは心の怪我です。体に負った傷は、時間が経てば治ります。治る様子を目で確かめることが出来ます。でも、心の傷は外からは分かりません。わかりませんが、大きな傷ですから、治るのに日にちがかかります。
骨折を治すには、1~2ヶ月かかりますが、心の傷は100日かかります。七日ごとのお勤めは、実はグリーフケアと同じ意味を持ちます。心の悲嘆から回復するための期間です。ひとまず死を受け入れる平常心になるまで50日かかります。そして悲しみからさようならするのは、百か日のお勤めの時です。悲しみを受け止めるのに50日かかり、悲しみを忘れるのに50日かかるのです。
今でこそ科学的に心の病気を解明でき、ケアが必要な期間も分かりますが、江戸時代に逮夜参りの敷仕組みが作られていたのは驚きです。古い習慣を新しい知識でもう一度見直してみることが必要です。
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