今年の手帳を眺めています。冬は大雪で大変だったのを思い出します。町内の団結力を感じたのもこの大雪でした。
そして包丁を洗っていて手を滑らし、五針縫うけがをしたのも一月でした。冬は礼子おばさんと病院通いが続きました。待ち時間にスマホを使ってhasunohaの回答をしていました。その叔母も6月4日に亡くなりました。
3月の寺子屋人形劇場は、告知不足で子供が集まらず、各劇団には申し訳なかったです。
6月には鳥取市長であった入江昶様のご遺骨を円護寺墓地から安穏堂に改葬しました。入江市長のお墓は養源寺の一等地にあったのですが、鳥取大火後の市街地整備で多くの寺院の墓地を円護寺墓地に移した時と同じく入江家の墓も円護寺墓地に移転されていました。この度墓守が困難になったため養源寺に帰ってきたものです。夏には「寺よ変われ!」の著者である高橋卓志先生の講義を龍谷大学で受けました。授業の楽しさを実感しました。
9月には、鳥取ライオンズクラブの創立60周年を祝いました。記念誌の作成はいい経験になりました。秋には母の介護が一層大変になりましたが、皆さんのおかげで何とか乗り越えられました。
お寺で通夜葬儀をするために二年前に作った門徒会館でしたが、ここにきてお寺を会場とする葬儀が八割となりました。寺族は大変ですが、ご門徒の皆様には喜んでいただいています。特に12月の三件はすべて門徒会館と本堂で行うことが出来たのは、志向して甲斐があったと思います。来年はさらに飛躍する年となりますように!
お寺の住職が徒然なるままに、お寺のこと、仏教のこと、日頃の出来事、興味あることなどについて書き綴っています。毎日投稿することを心がけています。5年間続けていたブログが閉鎖されたので、2016年11月よりこちらを利用しています。
2017年12月31日日曜日
2017年12月30日土曜日
葬儀の変化
今年も残すところあと一日です。まだそんな気がしませんが、そんなことはお構いなしに時は過ぎていきます。
数日前に、お寺での葬儀が8割になったと書きましたが、最大の理由は葬儀の参列者が少なくなったことだと思っています。
小谷みどりさんの著書で、そのことが明確に語られています。ある生協で施行している葬儀参列者の変化を経年でみると、1990年代は180人、2005年は100人弱、2013年には46人となっています。15年間で四分の一になったことがわかります。
参列者が少なくなってきた最大の原因は、死亡年齢の高齢化にあります。死亡時に80歳以上だった人は、2015年には61.3%を占めるまでになりました。超高齢になると兄弟や友人の多くは亡くなっているか参列できない状態になっています。また、子どもが退職してる場合もあり、仕事関係の参列者も激減します。
さらに最近の訃報欄を見てわかるように、葬儀後の告知が増えています。
お寺での葬儀の7割が新聞での告知をされません。したがって葬儀の案内看板も不要ですし、少人数のためマイクロバスも不要になり、経費も少なくて済みます。
葬儀社の方に聞いても、いわゆる家族葬が多くなり、件数を確保しなければ経営的に厳しくなって来ていると言っておられました。
家族構成も少なくなっていますので、十人程度の葬儀ですと、祭壇も司会も不要です。これからはもっと変化してくると思います。お寺もそれに対応できる体制を作っていかざるを得ないでしょうね。
数日前に、お寺での葬儀が8割になったと書きましたが、最大の理由は葬儀の参列者が少なくなったことだと思っています。
小谷みどりさんの著書で、そのことが明確に語られています。ある生協で施行している葬儀参列者の変化を経年でみると、1990年代は180人、2005年は100人弱、2013年には46人となっています。15年間で四分の一になったことがわかります。
参列者が少なくなってきた最大の原因は、死亡年齢の高齢化にあります。死亡時に80歳以上だった人は、2015年には61.3%を占めるまでになりました。超高齢になると兄弟や友人の多くは亡くなっているか参列できない状態になっています。また、子どもが退職してる場合もあり、仕事関係の参列者も激減します。
さらに最近の訃報欄を見てわかるように、葬儀後の告知が増えています。
お寺での葬儀の7割が新聞での告知をされません。したがって葬儀の案内看板も不要ですし、少人数のためマイクロバスも不要になり、経費も少なくて済みます。
葬儀社の方に聞いても、いわゆる家族葬が多くなり、件数を確保しなければ経営的に厳しくなって来ていると言っておられました。
家族構成も少なくなっていますので、十人程度の葬儀ですと、祭壇も司会も不要です。これからはもっと変化してくると思います。お寺もそれに対応できる体制を作っていかざるを得ないでしょうね。
2017年12月29日金曜日
今年の法務は今日でおしまい
午前中に祥月命日法要、午後から一周忌の法要、夜初七日の逮夜参りを済ませて今年の法務が終了しました。明日と明後日は、法務はありませんが大掃除と元旦会の準備と年賀状作りが待っています。
毎年思うことですが、お寺には休みがありません。私のところは1941年( 昭和16年)に公布された金属類回収の勅令により、梵鐘を供出しましたので、除夜の鐘をつく行事がありません。少しは休みが取れます。
ただし、ご門徒さんがお亡くなりになった場合は、昼夜を問わず連絡して下さいと言っていますので、深夜や早朝でも連絡があります。本当の意味で24時間勤務です。お寺は同居の親族のみで運営することが多いので、家族のみの法人であり、使用者と労働者との間の明確な線引きができないため、労働基準法は適用されません。
年が明ければ元旦会です。二日からは逮夜参りが始まります。お寺に仕えるものは、インターバルの時間をいかに心地よく過ごすかが健康の秘訣です。
毎年思うことですが、お寺には休みがありません。私のところは1941年( 昭和16年)に公布された金属類回収の勅令により、梵鐘を供出しましたので、除夜の鐘をつく行事がありません。少しは休みが取れます。
ただし、ご門徒さんがお亡くなりになった場合は、昼夜を問わず連絡して下さいと言っていますので、深夜や早朝でも連絡があります。本当の意味で24時間勤務です。お寺は同居の親族のみで運営することが多いので、家族のみの法人であり、使用者と労働者との間の明確な線引きができないため、労働基準法は適用されません。
年が明ければ元旦会です。二日からは逮夜参りが始まります。お寺に仕えるものは、インターバルの時間をいかに心地よく過ごすかが健康の秘訣です。
2017年12月28日木曜日
<ひとり死>時代のお葬式とお墓
終活問題になると顔なじみの、第一生命経済研究所の小谷みどりさんが書かれた<ひとり死>時代のお葬式とお墓を読みました。葬儀と墓に関する現在の課題が網羅的に書かれています。新書ですがまとめの本としては納得できるものです。
高齢社会という言葉は何年も使っていますが、2015年には男性も半数以上が80歳以上まで生きられるようになりました。女性に至っては90歳以上で亡くなった方が36%にまでなっています。男80才、女90才が当たり前になりました。
しかしそれに伴って認知症が増えているのも事実です。85歳以上の女性では6割近くに何らかの認知症の症状がみられます。また、長生きすればするほど経済的な困窮も増えてきます。長寿社会は、病気とお金との戦いであると考えることも出来ます。
その中で老病死への対応も難しい問題です。自分が要介護状態になった時には、どこでどのような介護を受けたいか。治る見込みのない病気になったらそれを知りたいか。余命がわかるならそれを知りたいか。どこで最期を迎えたいか。どんな葬儀をしたいか。などを考えておく必要があり、それを託す人を決めておかなければ、解決できない課題です。
しかし実際にこのような終活を行っている人はまだ一割に満たないというアンケート結果があります。これからどういう方向に進んでいくのか、国の対応が間に合うのか、深刻な問題です。
高齢社会という言葉は何年も使っていますが、2015年には男性も半数以上が80歳以上まで生きられるようになりました。女性に至っては90歳以上で亡くなった方が36%にまでなっています。男80才、女90才が当たり前になりました。
しかしそれに伴って認知症が増えているのも事実です。85歳以上の女性では6割近くに何らかの認知症の症状がみられます。また、長生きすればするほど経済的な困窮も増えてきます。長寿社会は、病気とお金との戦いであると考えることも出来ます。
その中で老病死への対応も難しい問題です。自分が要介護状態になった時には、どこでどのような介護を受けたいか。治る見込みのない病気になったらそれを知りたいか。余命がわかるならそれを知りたいか。どこで最期を迎えたいか。どんな葬儀をしたいか。などを考えておく必要があり、それを託す人を決めておかなければ、解決できない課題です。
しかし実際にこのような終活を行っている人はまだ一割に満たないというアンケート結果があります。これからどういう方向に進んでいくのか、国の対応が間に合うのか、深刻な問題です。
2017年12月27日水曜日
2017年12月26日火曜日
寺院は消滅すればいいという意見
お寺の側に立つと寺院は消滅してはいけないという思いが根底にあり、その方向で考えを構築しているのですが、外から見た場合は必ずしもそうではないことに気が付きます。
例えばお布施が高額になるのは、寺院の維持管理に費用がかかるからということと、住職家族も食べていかなければならないからということになります。寺院数と店舗数が近いのでよく比較されるのがコンビニです。オーナー店長がコンビニの建物の維持管理費や人件費が高騰しているので値段を上げますと言えば客が離れていくでしょう。檀家にはお寺を護る義務があるといっても、檀家制度自体が崩壊して来つつありますので、その理屈は間もなく通らなくなると思います。
家制度の崩壊はそのまま檀家制度の崩壊につながります。都会で僧侶派遣が活躍しているのは檀家制度が崩壊し、葬儀も家単位ではなく個人単位になっているからです。お寺も資本主義社会の土俵の上に乗っていますから、需要と供給の原則は当てはまります。信仰という特殊性はありますが、いままで僧侶が信仰第一の対応をしていなかったので、今更そこに頼るのは無理があります。
予測通り人口減少が推移すれば、確実にお寺は淘汰されます。残ったお寺は安泰かと言いますとそういうわけにはいかないでしょう。お布施の額もますます下がると思いますが、いつまでも下がり続けるわけではなく適正なところで折り合いがつくと思います。本堂も維持管理が大変な伽藍から形態が変わって行くと思います。今の仏具や荘厳類、法衣は値段が高すぎます。これらを維持していくのもお布施が高くなる要因の一つでしょう。取り巻くすべての産業界も変わっていくと思います。それを見るのも興味深いことです。
例えばお布施が高額になるのは、寺院の維持管理に費用がかかるからということと、住職家族も食べていかなければならないからということになります。寺院数と店舗数が近いのでよく比較されるのがコンビニです。オーナー店長がコンビニの建物の維持管理費や人件費が高騰しているので値段を上げますと言えば客が離れていくでしょう。檀家にはお寺を護る義務があるといっても、檀家制度自体が崩壊して来つつありますので、その理屈は間もなく通らなくなると思います。
家制度の崩壊はそのまま檀家制度の崩壊につながります。都会で僧侶派遣が活躍しているのは檀家制度が崩壊し、葬儀も家単位ではなく個人単位になっているからです。お寺も資本主義社会の土俵の上に乗っていますから、需要と供給の原則は当てはまります。信仰という特殊性はありますが、いままで僧侶が信仰第一の対応をしていなかったので、今更そこに頼るのは無理があります。
予測通り人口減少が推移すれば、確実にお寺は淘汰されます。残ったお寺は安泰かと言いますとそういうわけにはいかないでしょう。お布施の額もますます下がると思いますが、いつまでも下がり続けるわけではなく適正なところで折り合いがつくと思います。本堂も維持管理が大変な伽藍から形態が変わって行くと思います。今の仏具や荘厳類、法衣は値段が高すぎます。これらを維持していくのもお布施が高くなる要因の一つでしょう。取り巻くすべての産業界も変わっていくと思います。それを見るのも興味深いことです。
2017年12月25日月曜日
初七日を繰り上げるということ
鳥取県の西部地区の方に行くと、葬場勤行はご遺体ではなくお骨で勤めます。なんでも米子市は商人の街なので多忙のため長時間お参りすることが出来ないということで、火葬は先に家族だけで済ませ、お骨を持って帰って来てから葬儀をします。そして各自焼香が済み次第、帰途に着かれますので読経が終わることには、式場には僧侶のほかには誰もいないという感じです。親族は出口で会葬者にお礼を言いますので先に出口で待たれます。そして葬儀終了後はセットのように、必ず繰り上げ初七日のお勤めをします。
鳥取県の他の地区では、ご遺体を前に葬儀を勤めご遺体が火葬場に向かうところをお見送りして葬儀が終わります。最後に還骨のお勤めをして、臨終勤行から始まった一連の葬儀が終了します。時折初七日を当日にお願いしますという方もあります。勤めることもありますが、その場合でも本来の初七日のお勤めはさせていただきます。
聞くところによると、葬儀当日に四十九日まで済ませるところもあるようですが、四十九日経ったから意味があるのであって、葬儀当日勤めても意味をなしません。どうしても参列できない方には、開始日時をお知らせしてその時間に鳥取のほうを向いて手を合わせていただいたほうが理にかなっていると思います。
世の中には時の経過で気持ちも変わり、その時になってわかることがたくさんあります。いちいち面倒だからとまとめて行うことに何の意味があるのでしょう。誕生祝、七五三、入学祝、卒業祝い、成人式、就職祝い、昇任祝い、栄転祝い、結婚式、新築祝い、還暦、古希などお祝い事もいろいろありますが、あまりまとめてやるというのは聞いたことがありません。
日にちが近くても、クリスマスと正月を一緒にすることはまずないでしょう。初七日も同じです。葬儀当日にする法話は、喪主の方はほとんど覚えておられませんが、初七日は少し心に余裕が出来て、しっかりと聞かれます。そんな機会をなくしてしまう風潮は悲しいことです。当山は可能な限り七日ごとのお勤めをするようお勧めしています。
鳥取県の他の地区では、ご遺体を前に葬儀を勤めご遺体が火葬場に向かうところをお見送りして葬儀が終わります。最後に還骨のお勤めをして、臨終勤行から始まった一連の葬儀が終了します。時折初七日を当日にお願いしますという方もあります。勤めることもありますが、その場合でも本来の初七日のお勤めはさせていただきます。
聞くところによると、葬儀当日に四十九日まで済ませるところもあるようですが、四十九日経ったから意味があるのであって、葬儀当日勤めても意味をなしません。どうしても参列できない方には、開始日時をお知らせしてその時間に鳥取のほうを向いて手を合わせていただいたほうが理にかなっていると思います。
世の中には時の経過で気持ちも変わり、その時になってわかることがたくさんあります。いちいち面倒だからとまとめて行うことに何の意味があるのでしょう。誕生祝、七五三、入学祝、卒業祝い、成人式、就職祝い、昇任祝い、栄転祝い、結婚式、新築祝い、還暦、古希などお祝い事もいろいろありますが、あまりまとめてやるというのは聞いたことがありません。
日にちが近くても、クリスマスと正月を一緒にすることはまずないでしょう。初七日も同じです。葬儀当日にする法話は、喪主の方はほとんど覚えておられませんが、初七日は少し心に余裕が出来て、しっかりと聞かれます。そんな機会をなくしてしまう風潮は悲しいことです。当山は可能な限り七日ごとのお勤めをするようお勧めしています。
2017年12月24日日曜日
なぜお寺は何百年も続いているのか
企業30年説という論は、統計的に見て正しいものと考えることが出来ます。総売り上げで見た場合の日本のトップ100社で検証してみると、100年間100位以内が続いたのは1社です。多くは倒産、吸収合併、組織改変などで名前がなくなっています。好調であり続ける期間は平均して25年から30年といったところです。
繁栄が続かない理由として次のことがあげられます。①商品が時代に合わなくなり、営業力低下。②経営者が不慮の事故・病気等で継続不能。③事業継承に失敗し、引き継ぐ人間が不在。④手形不渡り等を出し銀行取引不能。⑤予測不能な天災(地震等)を受け継続不能。⑥法改正により、現状では続投不可能。⑦市町村の合併により、仕事量が減少⑧借入の返済が多すぎ、キャッシュが不足
そうしてみると規模が小さいとはいえ、お寺が何百年もつぶれずにあるのは不思議ですが、理由があるはずです。一つは人の心の問題や死に関することを扱っていますので、人が生きている限り不要になることはありません。後継者に関しては昔のように取り巻きが何とかするという時代ではなくなりましたので、見つからず廃寺になるということは考えられます。銀行が貸してくれないので、返済不能とか手形の不渡りはありません。法改正や市町村合併による仕事の減少は現状ではありませんが、非課税部分が変更になると、ほとんどの寺院がやっていけなくなるでしょう。
結論として、今までとこれからは違います。人口減少によりやって行けなくなる寺は激増するでしょう。細々とでもやっていくためには、自給自足の仕組みを持っている田舎のほうが有利に働くと思います。逆に立地条件の良い都市部になる寺院は大きく発展するでしょう。寺院の二極分化はますます進むと思います。
繁栄が続かない理由として次のことがあげられます。①商品が時代に合わなくなり、営業力低下。②経営者が不慮の事故・病気等で継続不能。③事業継承に失敗し、引き継ぐ人間が不在。④手形不渡り等を出し銀行取引不能。⑤予測不能な天災(地震等)を受け継続不能。⑥法改正により、現状では続投不可能。⑦市町村の合併により、仕事量が減少⑧借入の返済が多すぎ、キャッシュが不足
そうしてみると規模が小さいとはいえ、お寺が何百年もつぶれずにあるのは不思議ですが、理由があるはずです。一つは人の心の問題や死に関することを扱っていますので、人が生きている限り不要になることはありません。後継者に関しては昔のように取り巻きが何とかするという時代ではなくなりましたので、見つからず廃寺になるということは考えられます。銀行が貸してくれないので、返済不能とか手形の不渡りはありません。法改正や市町村合併による仕事の減少は現状ではありませんが、非課税部分が変更になると、ほとんどの寺院がやっていけなくなるでしょう。
結論として、今までとこれからは違います。人口減少によりやって行けなくなる寺は激増するでしょう。細々とでもやっていくためには、自給自足の仕組みを持っている田舎のほうが有利に働くと思います。逆に立地条件の良い都市部になる寺院は大きく発展するでしょう。寺院の二極分化はますます進むと思います。
2017年12月23日土曜日
12月は葬儀が多い?
門徒会館での通夜の一例
今朝、事前に相談を受けていた方がお亡くなりになりました。そして今日が通夜でした。病院から自宅へ連れて帰られ、ご自宅で臨終勤行をお勤めし、出棺勤行もお家から勤めることが出来ました。そして天気も晴れ。事前相談されていなかったら、その日のうちの通夜は無理でした。やはり元気な時に事前相談されておくのがお勧めです。
子供さんが多くて賑やかい通夜と通夜振る舞いでした。お寺で通夜葬儀をすると、子どもたちがたくさんお参りしてくれます。本当にありがたいと思います。
12月になってからの子供さんの参列は、27名にのぼりました。これからも子供たちには、お参りして欲しいものです。
2017年12月22日金曜日
お寺での葬儀が8割になりました
門徒会館での通夜
今年の傾向を見ますと、全体的に葬儀が小規模になり、いわゆる家族葬で勤められる方が多くなったことが原因です。当山のような小さなお寺でも通夜葬儀を始めとした仏事がお斎を含めて全部できるような規模になったことが寺院葬を可能にしました。
それで満足度はどうかと言いますと、きわめて高評価です。お寺での葬儀は初めてだという方が多いのですが、参列者がすべて故人を弔うために馳せ参じた方であるということが高評価の理由です。民間の葬儀社ですと一日に何組か葬儀をされることがありますので、そうは行きません。さらにもう一つ理由を挙げるとすれば、お寺では靴を脱いで上がりますから、故人と同じ畳の上にいるということがあるからだと思います。葬儀社の場合は、靴で上がります。日本人特有かも知れませんが、故人と同じ畳の上に居るということが、一体感を生み出しているのだと思います。
日本の文化は畳文化です。それを感じることが出来るのが寺院葬だと思いました。
2017年12月21日木曜日
Jリーグ史上に残る奇跡とは
深刻な経営難に陥っていた長崎市にあるV・ファーレン長崎がJ1に昇格しました。誰もが予想しなかったことが起こりました。今年3月、V・ファーレンの経営危機が表面化しました。累積赤字が3億円を超え、給与を支払えない事態に追込まれました。Jリーグでは債務超過に陥ったクラブや3期連続赤字を計上したクラブは、J1およびJ2で戦うライセンスを得ることができません。債務超過への転落を回避しないかぎり、長崎はJ3に降格し、プロのチームとして活動するのが困難になります。
そんなとき地場企業のテレビ通販ジャパネットホールディングスの創業者、高田明氏が3年間で10億円以上の資金投入すると表明し支援に乗り出しました。高田氏は外国選手を含めた大型補強は一切行わず、監督やスタッフの交代もしませんでした。職場環境の改善に重点を置き、テレビショッピングで培ったマーケティング手法やさまざまなアイデアを駆使して観客を動員しました。試合前に家電のチャリティオークションを行うなど、観客が楽しめる企画を実施しました。観客が増えれば選手や監督・コーチのモチベーションが高まるという計算です。さらに、元五輪陸上選手の為末大氏をフィジカルアドバイザーに招きました。
就任時は4勝4敗1分けの9位でしたが、それ以降は19勝6敗7分けと上昇気流に乗りました。そして8月末からは、クラブ新記録の12連勝で駆け抜けるという離れ業を行い、見事J1の切符を手にしました。
そんなとき地場企業のテレビ通販ジャパネットホールディングスの創業者、高田明氏が3年間で10億円以上の資金投入すると表明し支援に乗り出しました。高田氏は外国選手を含めた大型補強は一切行わず、監督やスタッフの交代もしませんでした。職場環境の改善に重点を置き、テレビショッピングで培ったマーケティング手法やさまざまなアイデアを駆使して観客を動員しました。試合前に家電のチャリティオークションを行うなど、観客が楽しめる企画を実施しました。観客が増えれば選手や監督・コーチのモチベーションが高まるという計算です。さらに、元五輪陸上選手の為末大氏をフィジカルアドバイザーに招きました。
就任時は4勝4敗1分けの9位でしたが、それ以降は19勝6敗7分けと上昇気流に乗りました。そして8月末からは、クラブ新記録の12連勝で駆け抜けるという離れ業を行い、見事J1の切符を手にしました。
2017年12月20日水曜日
納骨堂の見学依頼
過日の「シブ5時」に続き、今日は「アサイチ」でも、お墓や納骨堂をテーマにした番組が放映されていました。ビデオに撮ったのであとでじっくり見たいと思います。納骨堂の良さは、天気に左右されないことや写真が飾れること、お墓に比べて安価であることなどがあげられます。当山の納骨堂は平成23年に建立したものです。当初は見学希望が多数ありましたが、最近は少なくなってきました。
今回はお寺さんの見学希望です。おそらく自坊に納骨堂を造られたいのでしょう。私も納骨堂を造る3年ほど前に、総代さんと一緒に島根県や兵庫県のお寺を見て回りました。なかなか気に入ったものがなかったので、最終的には自分でイメージスケッチをつくり業者に設計を依頼しました。普段は外からお参りできるという形を取り入れてもらいました。内部を明るい感じにしたかったのと、冷暖房を入れたいと思っていました。希望はすべてかなう形で施工していただきました。
納骨堂を造る場合はすべて業者に任せるのではなく、いろんな納骨堂を見てから良いところ取りをして決めるのがいいと思います。私も当初は機械式や入室カードなどを検討しましたが、後々メンテナンスが必要なものや故障対応をしなければならないものなどは避けたほうがいいでしょう。納骨堂もブームのようなものがありますので、また新しいものが生まれれば誰も興味を示さなくなるかも知れません。運営のポイントは、25%くらいが埋まれば建築費が賄えるくらいの計画で進めることと、いずれは建て直しが必要になること、火災や盗難などの被害を最小限にとどめるため機械警備を考えることなどを頭に入れて進めることだと思います。見学される寺院にはそのあたりを丁寧に説明しようと思っています。
今回はお寺さんの見学希望です。おそらく自坊に納骨堂を造られたいのでしょう。私も納骨堂を造る3年ほど前に、総代さんと一緒に島根県や兵庫県のお寺を見て回りました。なかなか気に入ったものがなかったので、最終的には自分でイメージスケッチをつくり業者に設計を依頼しました。普段は外からお参りできるという形を取り入れてもらいました。内部を明るい感じにしたかったのと、冷暖房を入れたいと思っていました。希望はすべてかなう形で施工していただきました。
納骨堂を造る場合はすべて業者に任せるのではなく、いろんな納骨堂を見てから良いところ取りをして決めるのがいいと思います。私も当初は機械式や入室カードなどを検討しましたが、後々メンテナンスが必要なものや故障対応をしなければならないものなどは避けたほうがいいでしょう。納骨堂もブームのようなものがありますので、また新しいものが生まれれば誰も興味を示さなくなるかも知れません。運営のポイントは、25%くらいが埋まれば建築費が賄えるくらいの計画で進めることと、いずれは建て直しが必要になること、火災や盗難などの被害を最小限にとどめるため機械警備を考えることなどを頭に入れて進めることだと思います。見学される寺院にはそのあたりを丁寧に説明しようと思っています。
2017年12月19日火曜日
研修漬けの一日
午前中に僧侶を対象とした宗教法人実務研修会「宗教法人としての心構えと実務のポイント」を学び、午後から門徒、寺族、僧侶を対象とした実践運動研修会「10年20年後に日本社会から求められる寺院像・僧侶像」の研修を行いました。講師はいずれも一般社団法人「お寺の未来」の井出悦郎代表です。
(社)お寺の未来は、主に寺院の後継者のために「未来の住職塾」という宗派を超えたお寺を応援するための養成実践講座を持っておられます。また独自でお寺診断やアンケート調査を行っており、多方面にわたる意識調査やお寺の実態がわかる生データを持っておられます。
一般的な汎用データと違い、狙いを絞ったアンケート結果ですので、お寺に対する世間の目やお寺に何を期待しているかなどが手に取るようにわかります。実は私も仏教壮年会を対象にお寺の危機についてアンケートを取ったことがあったのですが、集約やクロス集計に時間を取られ最後までたどり着けなかった思い出があります。アンケートを取った後の作業が膨大で、一寺院では手に負えません。今回見せていただいたアンケート結果は貴重なものでした。
午後からの講義は、講師の問題提起を受け班別に分かれて意見交換を行いました。また、その結果を班ごとに報告いただきました。講師によると僧侶と門徒が同じ場所で意見を交換し研修を受ける場というのは、他宗派では考えられないことのようです。私は当たり前に考えていましたが、そういうことは外部からの目でなければ分からないことです。
両研修を受けて進むべき道の航海図が出来たような気がします。いただいた資料を座右とし実践に移して行きたいと思います。
2017年12月18日月曜日
お寺の目線
5年間ホテル経営をやってみて、経営者や従業員の目線で考えていても業績は上がらないことがわかりました。宿泊部門のチェックをするなら、自分が実際に泊まってみないとわかりません。例えば空調の音が耳について眠れないかどうかは実際に寝てみないとわかりません。
レストラン部門でいうと、駐車場と席数とホールスタッフ、調理師、皿洗いの部所の人数のバランスがとれていなければなりません。どこかが多すぎたり少なすぎたりするとそこで流れがストップしてしまい、一番少ないところが全体の流れを決めてしまうことになります。ここは大切なところです。
ホテルの費用で一番かかるのは人件費です。待ち時間も経費を食います。そこで大切なのは待ち時間をいかに有効利用するかということです。売り上げをアップするためのミーティングに使ってもいいし、宴会部門のセッティング要員に使ってもいいし、ナプキン作りに当ててもいいと思います。要は何も生み出さない時間を作らないことです。
お寺でこの経験を踏まえると、檀家目線で見ることが大切になります。自分が法事に招かれた親類としてお寺のすべてをチェックすればいいと思います。トイレを洋式にしたら自分で便座に座って試すことです。それによって改善点が見えてきます。
多くのお寺は洋式にして良かった、バリアフリーにしてよかった、エアコンを入れて良かったで終わっています。使う人になりきってチェックすることをお勧めします。
レストラン部門でいうと、駐車場と席数とホールスタッフ、調理師、皿洗いの部所の人数のバランスがとれていなければなりません。どこかが多すぎたり少なすぎたりするとそこで流れがストップしてしまい、一番少ないところが全体の流れを決めてしまうことになります。ここは大切なところです。
ホテルの費用で一番かかるのは人件費です。待ち時間も経費を食います。そこで大切なのは待ち時間をいかに有効利用するかということです。売り上げをアップするためのミーティングに使ってもいいし、宴会部門のセッティング要員に使ってもいいし、ナプキン作りに当ててもいいと思います。要は何も生み出さない時間を作らないことです。
お寺でこの経験を踏まえると、檀家目線で見ることが大切になります。自分が法事に招かれた親類としてお寺のすべてをチェックすればいいと思います。トイレを洋式にしたら自分で便座に座って試すことです。それによって改善点が見えてきます。
多くのお寺は洋式にして良かった、バリアフリーにしてよかった、エアコンを入れて良かったで終わっています。使う人になりきってチェックすることをお勧めします。
2017年12月17日日曜日
思いがけない雪
朝起きたら一面真っ白でした。降雪の天気予報ではなかったので、びっくりです。いつもなら早急に雪あけをするところですが、明後日の二つの研修会の資料作りがありましたので、ほぼ一日資料作りに携わっていました。
作成した資料の総ページは1,700ページにもなる膨大なものでした。午前と午後通算で出席される方の資料は72ページもあるので、ホッチキス止めのレベルではありません。明日フラットファイルを買って綴じることにしました。
今年は1月と2月に大雪を経験しましたので、雪の怖さを思い知りました。除雪を一生懸命するか、だんまりを決めて一週間ほど家に籠るかのどちらかです。雪が降ると車のワイパーを上げたままにすることがありますが、90センチを超える雪のような場合は、重くなった雪が車の屋根から滑り落ちるときに雪の重みでワイパーが折れてしまいます。大雪の時は上げないほうがいいですね。また、雪の重みで車のボンネットがへこむので、こまめに雪を取り除いたほうがいいようです。
明日の朝はまた冷え込むので道路の凍結が心配です。凍結した道路で横滑りを起こすと、ハンドル操作も出来ずブレーキも効きません。スノータイヤをはいていようと、四輪駆動車であろうと意味をなさなくなります。急ハンドル、急ブレーキは絶対禁止で、エンジンブレーキを最大限利用して走ることです。一番いいのは夕方以降早朝までは外に出ないことですが、急用もありますので安全第一で行動して下さい。
2017年12月16日土曜日
オウム真理教の実態
「カルト宗教事件の深層」にはオウム真理教の実態についても詳しく述べられています。オウム真理教では信者がオウムへ出家するときには、次のような誓約書や遺言書を提出するといいます。①教団に迷惑をかけず、損害を与えた場合は、いっさいの責任をとる。②親族とは絶縁する。③すべての遺産、財産は教団に寄贈する。④葬儀等は麻原彰晃が執行する。⑤事故等で意識不明になった時はその処置は麻原彰晃に任す。⑥慰謝料、損害賠償もすべて麻原彰晃に任す。
まさに死後の扱いも含めてすべてを教団や麻原彰晃に任すという内容です。この内容だけでも異常としか言いようがありません。出家者の家族からの苦情で宗教法人の認証を保留していた東京都でしたが、オウム真理教側の抗議に負け、やがて法人認証書を交付します。
一方で批判キャンペーンや被害者の会の活動も活発になったため、麻原彰晃は敏感に反応して抗議行動を展開すると共に、損害賠償訴訟も次々と起こして行きました。そしてオウムと正面から対峙する坂本弁護士の命を狙うようになりました。
その理屈は次の通りです。「教団が進めているすべての人々をニルヴァーナ(涅槃)に導くための障害にとなるものは、最大多数の最大幸福を規制するのでやむなく一殺他生、一死多生という方法をとる。一人の犠牲で多くの人々が救われるならいたしかたない。」この論法で殺人が行われたわけです。
カルト宗教は、一度触れてしまうと覚せい剤中毒のようにもとに戻れなくなってしまう特徴があります。前へ進むしかなくなり行きつく先は、オウム真理教信者だけが生き残り新たな世界をつくるという幻想しかなくなるわけです。
まさに死後の扱いも含めてすべてを教団や麻原彰晃に任すという内容です。この内容だけでも異常としか言いようがありません。出家者の家族からの苦情で宗教法人の認証を保留していた東京都でしたが、オウム真理教側の抗議に負け、やがて法人認証書を交付します。
一方で批判キャンペーンや被害者の会の活動も活発になったため、麻原彰晃は敏感に反応して抗議行動を展開すると共に、損害賠償訴訟も次々と起こして行きました。そしてオウムと正面から対峙する坂本弁護士の命を狙うようになりました。
その理屈は次の通りです。「教団が進めているすべての人々をニルヴァーナ(涅槃)に導くための障害にとなるものは、最大多数の最大幸福を規制するのでやむなく一殺他生、一死多生という方法をとる。一人の犠牲で多くの人々が救われるならいたしかたない。」この論法で殺人が行われたわけです。
カルト宗教は、一度触れてしまうと覚せい剤中毒のようにもとに戻れなくなってしまう特徴があります。前へ進むしかなくなり行きつく先は、オウム真理教信者だけが生き残り新たな世界をつくるという幻想しかなくなるわけです。
2017年12月15日金曜日
カルト事件の深層に迫る
春秋社から出された藤田庄市氏の「カルト宗教事件の深層」という本を読んでいます。繰り返されるカルト事件は、妄信・盲信・狂信・洗脳やマインドコントロールという言葉では説明のつかないことがあると感じた筆者がその深層にあるものをあぶりだすという類の本です。
一般的にカルト犯罪の裁判では、宗教性を重視した判例というのは少なく、動機付けも欲望充足目的であるとか金銭目的に置き換えられ、一般人に理解しやすような説明がなされています。教義とか信仰面から論じると、一般の人には理解できない犯罪となるためではないかと思いますが、本書ではその点も深く追求しています。
例えばいじめに関する犯罪は、被害者の肉体的虐待や精神的虐待という部分がクローズアップされます。そういうとらえ方をした場合、カルト宗教による犯罪は霊的虐待や信仰虐待であり、その被害者が加害者となり同じような被害者を生んでいくと解明されています。
宗教的なものに惹かれる人は、心のどこかに苦悩を抱えているといいます。そこに付け込んで宗教であることを隠しながら入信させる手口のカルトもあります。本書には様々な手口も明らかにされていますので、カルトに引っかからないためにも知識を有していたほうが良いと思います。
また、霊的虐待や信仰虐待を受けるとカルトから脱会したあとも後遺症のような形で心にぽっかり穴が開き、完全に回復することが困難なことがあることも記されています。宗教者として学ぶべき点がたくさんあるようです。
2017年12月14日木曜日
銀行がお金を預からない時代
最近は法人でも個人でも新規に口座開設をしにくくなっているそうです。何故かといいますと、現在の都市銀行の預貸率が約50%程度で地方銀行の預貸率が約70%と低迷しているからだそうです。つまり預かったお金を運用するところが少なくなっているということです。一方銀行が日銀へ預けようとすると手数料を取られますので、運用先のない資金は持たないほうがいいということになります。
現在の預金利率は、100万円を1年間定期預金しても利息は年間で80円ほどです。利息はほとんどつきません。でもこれはまだ良いほうで、将来的には預金すると手数料を取られるようになると思います。これは、タンス預金だと盗難や火災のリスクがあるのに対し、銀行だと安全に管理できるという理由です。
実際に日銀は手数料を取っていますので、都銀や地銀もその流れに乗るのは間違いないところです。送金や振り替えに手数料がかかるのは理解できますが、預金をすると手数料がかかるということに慣れるには時間がかかりそうです。手数料を払うくらいなら、現金で持つということになると、今度は犯罪が多発するようになるかも知れませんね。
現在の預金利率は、100万円を1年間定期預金しても利息は年間で80円ほどです。利息はほとんどつきません。でもこれはまだ良いほうで、将来的には預金すると手数料を取られるようになると思います。これは、タンス預金だと盗難や火災のリスクがあるのに対し、銀行だと安全に管理できるという理由です。
実際に日銀は手数料を取っていますので、都銀や地銀もその流れに乗るのは間違いないところです。送金や振り替えに手数料がかかるのは理解できますが、預金をすると手数料がかかるということに慣れるには時間がかかりそうです。手数料を払うくらいなら、現金で持つということになると、今度は犯罪が多発するようになるかも知れませんね。
2017年12月13日水曜日
寺院葬拡大の傾向
お寺で葬儀をしますというと珍しいですねと言われていましたが、ネットを調べて見るとお寺での葬儀が徐々に増えて来ているのがわかります。葬儀社のサイトにも寺院葬についての説明が書かれています。メリットとしては、荘厳な感じやや落ち着きのある空間で葬儀が出来る、お寺全部を貸し切りに出来る、荘厳費用や祭壇が不要なので経費を安くあげることが出来るなどがあげられています。一方デメリットとしては、宗派が決まっている点、駐車場に難がある点などがあげられています。
インターネットで検索すると最近になって寺院葬が出来ることをアピールしているお寺が目立ちます。増えてきた要因は家族葬が一般的になったためだと思います。人数でいきますと40名というのが一つの目安になっているようです。40名ですとどこの寺院でも葬儀が出来るということでしょう。家族葬であれば車の相乗りも可能ですから駐車場の問題もありません。宗派を超えてというのは、本堂の荘厳があるので無理ですが、仏教というくくりで荘厳した会館などを持てば不可能ではないかも知れません。90年代から広がった葬儀社による会館葬が、一つの潮目を迎えたということが出来るかも知れません。また、一方では僧侶も呼ばない直葬などもありますので次の流れは読めませんが、おそらく多様化というより二極分化していくのではないかと思っています。
2017年12月12日火曜日
孫の誕生に思う
昨日孫が生まれました。私にとって5人目の孫となります。
私は一人っ子で育ったので、兄弟が欲しかったのですがこればかりはどうにもなりません。私の父は60歳で初孫誕生でした。3人の孫に囲まれて幸せに暮らしました。私も振り返ってみると60歳で初孫誕生だったような気がします。最初のころは、まだ孫は早いという感じでしたが、5人目ともなると「じいじ!」と呼ばれるのも慣れました。
私の母は、今現在子供が一人、孫が三人、ひ孫が五人ということになります。家族が増えるのはうれしいことですが、それぞれが元気で幸せに暮らしてくれるだろうかと心配の種も増えます。
人間というものは無い物ねだりのところがあるようです。何でも自分に無い物を欲しがり、自分に有るものに目を向けようとしません。考えてみるとこれまでは手に入れる人生を歩んできたような気がします。しかしこれからは自分が得てきたものを、ひとつづつ手渡す人生です。それも執着なく手渡すようにしなければなりません。釈尊の教えを実践してきたかどうか問われる年齢になりました。2017年12月11日月曜日
家族の終活
ご門徒さんの95歳になられるお母さんが、病院の医師から余命宣告されたと言うことで、長男夫婦と次女の三名が相談に来られました。当山は通夜・葬儀ともお寺でおこなえるので、規模さえ合えば受けることにしています。
親族が50名と多いので心配しましたが、お母さんのご友人や仲間の方も亡くなっておられたり、動くのが不自由であったりと参列出来そうにないということで、80名くらいの葬儀になりそうだということでした。それくらいであれば通夜・葬儀とも本堂で出来るので一応お寺でお勤めすることを前提でお話を進めました。
ただ予測できないのは天候です。今年のように90センチを超えるような雪が降ったら、町内の狭い道は通行不能となります。その場合は葬儀社の会館を利用することになります。ので、万一の場合に備えて両方のケースを検討
途中から葬儀社の方をお呼びし、必要なものを一つ一つ点検しながら見積書をお願い致しました。霊柩車から棺、生花、食事などを決めていただき、お寺の場合と葬儀社の会館の場合の二種類見積書を作っていただきました。結果は一目瞭然で、お寺の場合は半額近くになりました。
お寺の場合が安いのには理由があります。会場使用料、荘厳費用、お寺の人件費、水道光熱費がないからです。お寺を支えているのは門信徒の皆さんですが、利用するのは地域の方や、門信徒の親族であるなど不特定多数の方となります。お寺の存在意義を知っていただき、高めるためにはお寺での通夜・葬儀は重要なファクターとなるでしょう。2017年12月10日日曜日
入仏式のお勤め
今日は他宗から移って来られた門徒さん宅の入仏式をお勤めしました。他宗だったのでご本尊は違いしましたし、脇掛けも違うものでした。そのほか水を供える容器や数多く納められていた位牌もすべてお寺に持ち帰ることに致しました。
中央には阿弥陀如来の立像を安置し、両脇掛けには親鸞聖人と蓮如上人の絵像を安置致しました。右横にはご先祖の法名を記した過去帖を配置させていただきました。その写真がこれです。
浄土真宗の金仏壇ではありませんがピタリと収まりました。
実はこのご本尊と両脇掛けは、先年にお亡くなりになったご門徒様から有効利用して欲しいと言うことで私の方がお預かりしていたものです。お預かりして数年たちますが、仏像と絵像という組み合わせや、大きさなどなかなか合うものがなくて当山の客殿に仕舞っていたものです。阿弥陀如来像は私の父(前住職)が選び、絵像は本山から届けられたものです。
お荘厳して見てこのようによみがえったのを喜んでいる次第です。住む方がいなくなり仏壇をどう扱えばいいのか困っていらっしゃる方もあるようです。タイミングさえ合えば、あとの方に使っていただくことは可能です。仏壇に手を合わせる意味は仏德讃嘆と報恩感謝の気持ちを表すことです。朝晩のお勤めを励行したいものです。
2017年12月9日土曜日
パソコンの容量不足解消法
今日は少しマニアックな日記ですので、パソコンに詳しくない人は読み飛ばして下さい。最近のパソコンは容量も増えているので、困ることはないと思いますが、昔のパソコンだったりハードデイスクではなくSSDを使っているパソコンだと、容量不足に悩まされることがあります。そんな時便利なのがSDカードやUSBメモリを使った容量の拡大です。音楽や画像を格納するのであれば、ドロップボックスやワンドライブのようなネット上にあるストレージを利用した方が便利なのですが、新しいアプリを入れたい時などは、SDカードやUSBメモリの中で展開してくれるものがあれば便利ですね。
そういう希望を叶えてくれるのが、PortableApp.comというアプリです。簡単言うとGoogleChomeなど自分がいつも使っているフリーソフトを別のPCでも使いたい時に、USBなどで持ち運べるアプリなのです。付属しているフリーソフトもOpenOficeなど50種類以上もあり、自分が使いたいソフトだけ取り入れることが出来ます。
パソコンのCドライブを使うことがないので、いつでもどこでも持ち運べますし少し容量の大きいSDカードやUSBメモリを使えば、全部のソフトを入れることも可能です。場合によっては汎用性のある有料ソフトより、自分の使い方にあった無料ソフトの方が便利な場合があります。邪魔になることはないので、一つ持つのもお勧めです。
2017年12月8日金曜日
電磁パルス攻撃とは
アメリカと北朝鮮の動きから目が離せませんが、核攻撃と言っても様々なものがあることを勉強しました。その一つが電磁パルス攻撃です。これは強力な電力と磁力を与えることによって一瞬にしてコンピュータなどの電子機器を破壊してしまうものです。
1962年にアメリカが北太平洋上空400キロで行った核実験では、実験場から1300キロ以上離れたハワイ・オアフ島で停電が発生しました。この実験が米本土上空で行われていたら、全米規模の電力喪失事態が起きていただろうと指摘する物理学者もいます。ただ、翌63年に大気圏内、宇宙空間での核実験を禁止した部分的核実験禁止条約が発効したこともあり、その後はこれほどの高度での核爆発実験は行われていません。
電磁パルスによる被害とはどのようなものでしょう。例えば東京の上空 135km で核爆発が起こった場合、日本全土を覆う被害が出ると言われています。具体的には通常流れてくる電力以上の力がかかるのでTV、パソコンなどの基盤に過大な電流が流れ、クラッシュしてしまいます。これがありとあらゆる電子機器におきます。現代では、数多くのものが電子機器でコントロールされているため、電気はもちろんライフラインである水、ガス、さらには連絡手段の電話、インターネットなど全てが失われます。交通手段である、電車、車、航空機なども動かなくなります。一方、人体への被害や放射能などの被害はないと云われています。電磁パルス攻撃は生活を石器時代に戻す武器と云われている所以です。
現代のようにすべてが電気で成り立っている時代には、電気が無い生活は考えられませんが、仮に電気のない生活が1年続くと9割の住民が死亡すると云われています。2017年12月7日木曜日
お寺と家族
家内工業とは「家族を中心に、その家で営まれる小規模で単純な工業」のことですが、大多数のお寺もそれと似たようなものです。生活する場と仕事をする場が一体化していることと、住職とその家族で法人経営をしているというのが特徴です。
一般的には僧侶資格を持っているのは住職と跡継ぎというのが多くて、それ以外の僧侶が所属しているお寺は門徒数(檀家数)が多い大きいお寺ということになります。なぜなら門徒戸数が300戸くらいまでであれば法務(葬儀や法事など)は住職一人でなんとかなるからです。そして現状での収入の多くはお布施が占めていますが、お寺の収入だけで生活していける寺院は少数です。
別の仕事をしたり、年金をあてにしたり、預金を切り崩したりして生活している寺院の方が多数派です。浄土真宗本願寺派のお寺は10,000ヵ寺を超えますが、その6割以上が年収600万円未満です。年収300万円未満も4割以上あります。
今のままでは将来の見通しがたたないということで、廃業や合併を考えざるを得ない寺院も出始めましたが、お寺は家族も含め難しい時代になりました。
そんな時、家族にとってはうれしい判決が出ました。これだけお寺がありますと、住職が亡くなって家族だけがお寺に残るという例もあります。しかし、家族の中に僧籍を持っている者がいないと、そのままお寺に居続けるということが困難になります。この判例は、亡くなった住職と苦楽を共にした坊守がお寺に残ることを良しとした画期的な判決です。まだ最高裁が残っているだけに確定とは言えませんが成り行きが注目されます。
2017年12月6日水曜日
宝くじは買うべきか
年末ジャンボのCMが賑やかい時節となりました。裕福な人は宝くじを買わないという傾向があるようですが、その理由は明確です。当選確率があまりにも低いことから、①宝くじを買うことは無駄使い。(ギャンブルに近い)②お金儲けしたいのであれば、具体的な計画を立て自分で努力すべきである。ということです。不労所得は、いい結果を生まないと言うことのようです。
ネットで検索すれば高額当選者が不幸になった例は、いくらでも出て来ます。原因はすべて自分の行動にあります。家族も含め自分以外の人に高額当選者であることがバレたら、不幸の始まりです。
万が一当選したらどうすればいいかというと①当選したことを誰にも話さない②今までと生活を変えない③超高額なものを買わない(家・車など)つまり、当たっても当たる前と変わらない生活をするということです。又は全額どこかに寄付するのであれば、当たったことがバレてもいいでしょう。
どうでしょう。当たってもあまり良いことはなさそうですね。ただし、現在数億円の借金があって、どうにもならない方は、借金を無くすために買ってみるのは否定しません。2017年12月5日火曜日
相撲をめぐるエトセトラ
相撲が現代のような形になっていく前身は、おそらく寺社の建築,修繕などの募金を目的とした興行相撲ではないかと思います。鎌倉時代末期から室町時代にかけて発生したとされ、江戸時代に入って職業的に基盤ができたと言われています。
言ってみれば力自慢の大会のようなもので、勝敗をめぐっての力士同士のケンカや観衆同士のケンカが絶えなかったため、幕府から禁止令がたびたび出されています。わざとケンカを演出していたこともあったそうですから、力道山時代から続くプロレスの興行と変わらなったかも知れません。
明治以降大相撲を国技と言い出したのは、税制面で有利な扱いを受けるためという一面もあったらしいですが、本当のところはわかりません。少なくとも江戸時代までは、強いものが上位に行くということで、礼儀や心構えなどを問われることはなかったようです。
大相撲も時代とともに変化してきたわけです。興行であれば八百長も面白く見せるための手段として許されると思いますが、純粋なスポーツとなると絶対に許せません。それをガチンコという言葉で表現する場合もあります。猪木とモハメッド・アリの戦いのようにガチンコの勝負は見ていて面白くありませんが、本当の勝負の醍醐味はその中にあるのでしょう。
今相撲は大変人気があります。その理由は勝負が早い点、体重制がない点、決まり手が多彩な点、スタイルが独特な点などが挙げられると思います。柔道のように相撲道として進んで行くのか、興行制を持たせて観衆を楽しませるのかという方向付けがこれからの課題になりそうです。2017年12月4日月曜日
車を運転すると人が変わる?
ネットを見ていたら、運転の仕方でその人の性格がわかるという文章が載っていました。運転したら人が変わるということはよく聞きますが、実はそうではなく運転によって普段は隠れている本来の性格がわかるというものです。
これには同感できます。車が人を変えるのではなく、自分の思い通りに運転出来る車に乗ることによって、自分本来の性格が出るのだと思います。隣に乗りたくないほど荒っぽい運転をする人がいますし、そこまで前の車にくっつかなくてもいいと思うのに、車間を取るのが嫌な人もいます。ほかの車に抜かれると、すぐに抜き返す人もいます。
荒っぽい運転をする人は、荒っぽい性格ですし、前車にくっつく人は気競りな人です。抜き返す人は負けず嫌いな人だと思います。言われてみると自分の運転も性格を現しているような気がしてきました。運転がうまい人というのは、車の流れに乗っていますし、周りの状況を把握しています。乗っていてもストレスを感じることがありません。多分職場でも周りのペースを乱さず、うまく仕事をこなしていく人だと思います。
もう一つ、車の中を見ればきれい好きかどうかもわかります。食べ散らかしてあるような車に乗るのは嫌ですね。このように見ると、結婚相手を探すには、相手の車に乗ってみるのが一番いいかもしれません。うわべと中味は違うのが当然ですからね。2017年12月3日日曜日
献血お願い活動
午前中に七回忌法要をお勤めし、午後から日本赤十字社と連携して献血のお願い活動を行いました。ライオンズクラブとしては古くから続けている活動ですが、地味ながらも大切な活動だと思っています。場所は来場者の多いことで知られるイオン鳥取北店です。今年は表となるA地点の入り口に献血車を置いてもらい、私たちライオンズクラブのメンバーは店内を行きかう人々に献血の協力を呼びかけました。400mlの献血をお願いしたいので、対象の中心は男性となりますが、女性の方も多数協力していただきました。
呼びかけた結果協力していただく方もありますが、多くは自分から進んで献血下さる方です。日赤のから事前にはがきで案内したり、メールで呼びかけしていただいていますので、わざわざではないけれども買い物ついでに献血に来たという方もおられました。
私も献血をしましたが、隣に並んでいた方とお話しをする機会を得ました。その方は32回目の献血でした。平均すれば年に2回程度とおっしゃっていましたので、15年くらいされていることになります。理由を聞いたのですが、献血をすると人の役に立つことが出来ますし、献血することで自分の体がまた頑張って血を作ろうとするのが良いことのように感じますと言われていました。お願いの活動は4時までだったのですが、献血をしたため5時までかかりました。今日の成果は受付77名中65名が献血に結びついたようです。私も無事献血出来ました。私は献血10回目ということで、記念品として素敵なクリスタルのおちょこをいただきました。70歳になるまで献血を続けていきたいと思っています。
2017年12月2日土曜日
薬物乱用防止講座
ライオンズクラブ国際協会336-B地区の薬物乱用防止教育認定講師養成講座を12月2日倉吉市で受けて来ました。まず公益財団法人麻薬・覚せい剤乱用防止センターが作った教育ビデオを見て、基礎的な知識を身につけます。次に医学知識として「薬物乱用と体への影響」を勉強します。続いて県警本部より「薬物犯罪等の現状」を学びます。さらに鳥取県健康医療局医療指導課より鳥取県が行っている薬物乱用対策について情報を仕入れます。最後に年間50回以上小中学校に出向いて薬物乱用防止教室を開いておられる東京葛飾ライオンズクラブの館さんより、取り組みのお話を聞きました。
最初は小学生が自分の話しを聞いてくれるだろうかという恐る恐るの取り組みだったそうですが、今では市内の小中学校から引っ張りだこです。高齢とお見受けしましたが、場数を踏んでおられるだけあって、声も大きくけじめのある話し方で、聞く方も身が引き締まる思いでした。いまではこの教室が生きがいになっておられるように感じられ、取り組みに感動しました。現在は自分の跡継ぎをと思われているようです。もちろんボランティアですが、ここまでやるには仕事と同等のエネルギがいると思います。私もまだまだ老け込んではおられません。
2017年12月1日金曜日
音声AIがやってきた
アマゾン・エコー・ドット(Amazon Echo dot)が我が家にやって来ました。アマゾンより招待が来てキャンペーン価格の3,980円でした。スピーカーに人工知能が加わっており、天気や時間管理、音楽再生、ラジオ聴取、ニュースの問い合わせ、簡単な会話などが出来ます。
iphoneのsiliに似ていますので使い方は簡単です。機能的には家電とのリンクやネットでの購入、車とのリンク等の機能を持っていますので、将来はほとんどのものがこのAIで管理できることになるでしょう。
アレクサと呼びかけることで機能が働きます。逆に言うとアレクサと呼びかけなければ、何も出来ません。音声が全てですので、ほかの機器のようにスイッチもありませんし、手を使わずに操作できます。例えばアレクサ今何時?と聞けば正確な時間を答えてくれますし、天気予報も教えてくれます。あらかじめパソコンやスマホでスケジュールを入れておけば、音声で教えてくれます。ニュースも最新のものを教えてくれます。あらかじめ聞きたいニュース番組を選んでおけば、直近のラジオニュースをラジオの音声で知らせてくれます。
音楽はアマゾンの膨大な音楽リストから選んでくれますので、得意ジャンルです。また、カラオケもJoyサウンドのものがそのまま使えますので便利です。未来の生活は、音声ですべて操作できるようになるのが実感出来ます。これからに期待したいですね。
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