数日前に、お寺での葬儀が8割になったと書きましたが、最大の理由は葬儀の参列者が少なくなったことだと思っています。
小谷みどりさんの著書で、そのことが明確に語られています。ある生協で施行している葬儀参列者の変化を経年でみると、1990年代は180人、2005年は100人弱、2013年には46人となっています。15年間で四分の一になったことがわかります。
参列者が少なくなってきた最大の原因は、死亡年齢の高齢化にあります。死亡時に80歳以上だった人は、2015年には61.3%を占めるまでになりました。超高齢になると兄弟や友人の多くは亡くなっているか参列できない状態になっています。また、子どもが退職してる場合もあり、仕事関係の参列者も激減します。
さらに最近の訃報欄を見てわかるように、葬儀後の告知が増えています。
お寺での葬儀の7割が新聞での告知をされません。したがって葬儀の案内看板も不要ですし、少人数のためマイクロバスも不要になり、経費も少なくて済みます。
葬儀社の方に聞いても、いわゆる家族葬が多くなり、件数を確保しなければ経営的に厳しくなって来ていると言っておられました。
家族構成も少なくなっていますので、十人程度の葬儀ですと、祭壇も司会も不要です。これからはもっと変化してくると思います。お寺もそれに対応できる体制を作っていかざるを得ないでしょうね。
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