2017年7月21日金曜日

燃料デブリ発見か!

福島第一原発3号機のロボット調査で、東電が21日、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)とみられるものが、原子炉圧力容器の下につらら状に垂れ下がっているのが確認された模様です。核燃料が高温になって溶け落ちることをメルトダウン、更にその下にあるコンクリートを突き抜けて地下まで浸透することをメルトスルーと言います。では核燃料棒を冷却しないと何度まで上がるのでしょうか。

核燃料棒は水で冷却している状態で中心部が1600度くらいで水に接している表面が350度くらいと言われています。ところが冷却水が無くなると全体が2600度くらいになって、原子炉格納容器を溶かしてメルトダウンすると言われています。理論上はさらに温度が上がり核燃料棒自体が崩壊し液状になってしまうと言われていますが、確かなことは分かりません。

チャイナシンドロームという言葉がありますが、地球を突き抜けてアメリカの反対にある中国に核燃料が出現するという意味です。実際にはそんなことはあり得ません。

噴火によって噴き出た溶岩が長い時間をかけてやがて固まるように、核燃料もやがて冷えて固まります。どれくらいの時間がかかるのかということや、どういう形状になるのかということは、実際には分かっていません。わずかにチェルノブイリの例があるだけです。
もし今回の発見が燃料デブリであるなら、そのようなことを解明する大きな手掛かりになると思われます。耐熱容器でもっとも高温に耐えるのは陶器であると言われています。6000度まで耐えると言われていますので、格納容器を金属から陶器に換えるというのは無理な話しでしょうか。

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