2017年7月22日土曜日

仏事相談

お盆が近くなってくると仏事に関する相談が増えます。今の時期は、昼間はお寺を留守にすることが出来ません。今日もお二人の方がお見えになりました。相談事で多いのは、お墓と永代供養のことですが、中には近い将来の葬儀の相談もあります。宗派を超えての場合もありますが、やはり多いのは浄土真宗ということを前提にしての相談です。

近しい人の葬儀で僧侶に不信感を持ったという方もおられますし、将来の葬儀にどのくらい費用がかかるのかということを心配されている方もあります。どういう経過があったにせよ、まず何故このお寺を訪ねて来られたのかという所から話しをはじめ、その人のお考えをじっくりと聞きます。最初は愚痴がたくさん出ます。しかし、聞いているうちにご自分の本心を話し始める方がほとんどです。

私も結論を急ごうとはせず、相談できる方があれば、その方とじっくり相談して下さいと言います。資料もたくさん渡しますので、お家に帰ってからじっくりと読んで、後悔することの無いように冷静に判断して下さいと言っています。

人間には相性というものがあります。他の条件がいくら良くても住職と相性が合わなければやめた方が良いと思います。それくらい相性というものは大切ですし、厄介なものです。今年の公開講座で講師を務めていただいた「みんなの寺」の天野和公さんは、相談に来られた方の9割が、その後のご縁としてつながりますとおっしゃっていましたが、驚異的なことだと思います。

私のところは、山門というものがありませんので、道路から本堂までは自由に出入りできますし、在寺中は玄関を開けていますので入りやすいのかも知れませんが、相談に来られる方は多いほうだと思います。いろんな相談を受けますが、その後もご縁が続くということは、そんなに多くありません。相談だけで終わる方も多いです。お寺だけで生活できるようにしていくことが理想ですが、現実は厳しいものがあります。どうやって地域になくてはならないお寺にして行くのか、試行錯誤の毎日です。
 
 

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