2017年7月30日日曜日

コンクリートの寿命



当山の墓地にある墓の土台はコンクリートのものがまだいくらか残っていますが、多くはひび割れたり剥離欠損しています。コンクリートはセメントに砂と砂利と水を混ぜたものですが、寿命は大体50年から100年と言われています。竿に使われているのは御影石ですが、御影石は数百年持ちますので、どうしても土台部分が先に壊れてしまいます。

最近の墓は土台部分も石が使われていますので丈夫で長持ちです。昭和40年代ごろまではコンクリートの土台が多いようです。ですからリフォームで土台部分を石に替えられる方もあります。一度墓を解体しますのでかなりの費用がかかるのが欠点です。

ところがここで常識を覆すコンクリートがあることが分かりました。それは古代ローマ帝国時代のコンクリートです。古代ローマ帝国が滅亡してから1500年以上経つので、ローマにあるコンクリートでできた世界最大のドームは、約2000年経った今でも強度を保っています。不思議なことですが、このコンクリートの謎が解明されつつあります。

古代ローマのコンクリートは、火山灰、石灰、火山岩、海水を混ぜ合わせて作られています。この珍しい材料の組み合わせによって、1000年かけて新しい科学物質を発生させ、強度に貢献しているそうです。この当時は考えられないほどの人手をかけて作りあげたそうですが、現代では手間がかかり過ぎて現実的では無いようです。このコンクリートはCO2も削減できるようですので、手間の部分が解消出来れば夢のコンクリートになる可能性があります。
 

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