2017年7月29日土曜日

お盆の宅参り順が決まりました

お盆は修行のない浄土真宗にとって一つの修行です。修行をどうとらえるかによって違いますが、要は自分を鍛える場です。浄土真宗は在家仏教ですので、私たち僧侶も皆さんと同じ生活をしています。僧侶だからといって、皆さんより一歩上の段階に達しているわけではありません。私は仏教や真宗のことを勉強はしていますが、悟りを開いているわけではありません。生きて行くとはどういうことかということを身に染みて感じています。

お盆の宅参り順を決めることは、結構大変な作業です。毎年初盆のお宅は変わりますので、昨年と同じ順番というわけには行きません。また新しく門徒になられた家庭もありますので、それも入れ込まなくてはなりません。

とりあえず順番を作って皆さんに通知しますが、その通りには行きません。必ず日にちを変えて欲しいとか、時間を変えて欲しいとかの要望が出て来ます。それを最大限尊重しながら、日程を組み替えます。それで盆の日程は決まりですが、一人で回り切るわけには行かず、当山の場合は2班に分けます。私と息子で手分けして回ります。大きなお寺だと何人もで手分けして回ることになります。

大変そうですが、流れに乗れば考えることが無いので、そんなに大変ではありません。人というのは環境順応性があります。一度慣れてしまえば苦にならなくなるのです。

決まったことをやることより、家庭生活を乗り切る方がよっぽど大変だと思います。

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