2017年1月20日金曜日

弱体化する町内会組織

町内の副会長をやって8年になります。同期間された会長がこのたび勇退されましたので、本来であれば会長を引き受けなければならない所です。どこでもそうだと思いますが、町内の主な行事の中に神事が含まれます。僧籍の身としては、さすがに神事に関わることは出来ないので、会長は辞退しています。今期からはまた副会長として会計を担当することになりました。

高齢社会を反映して80歳以上の世帯も多くなり、少子社会を反映して若者の数が減っています。小さな町内になりますと、役員のなり手がないというより役員になれそうな年代の人がいないという現象が現れています。子どもになるとさらにひどく、中学生一人、小学生一人、乳幼児一人という現状です。

今までは80歳以上はゴミ当番や市報配布などの班長業務を免除していましたが、それも撤回しました。80歳以上も町内にとっては重要な戦力なのです。我が町内だけの問題ではなく、どこの町内でも同じ問題を抱えています。私が子供の時代は60世帯に200人を超える人が住んでいましたが、今は32世帯に70名ほどです。町内にいくつかあった組織も子供会、納税組合、老人会、婦人会と順番に無くなって行き、残るのは防災会と町内会だけとなりました。

町内の弱体化が進む原因がもう一つあります。戸建住宅ではなくアパートやマンションに住んでいる方の加盟がないことです。ゴミなどはステーションに出されていますので、町内会に入ってもらいたいのですが、いつまでいるかわからないなどの理由で加盟されません。どういう方が居住されているかもわからないので、災害救援時には困った問題となりますが、町内だけの力ではどうにもなりません。

自治会や町内会というのは、もともと行政の仕事をボランティア的にやっていたことが元のようですので、今のように行政組織がしっかりしている時代であれば、弱体した町内会に任せずに、行政の仕事としてやっていただきたいものです。経費の問題を言うなら、住民基本台帳カードやマイナンバー制度などへ使った無駄なお金を返して欲しいものだと思います。

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