2017年11月21日火曜日

将来の不安に備える

犬や猫をはじめ他の動物は将来を考えるということをしません。人間だけが明日のことを考えたり、将来のことを考えて不安になります。将来どうなるかということは、誰も予想出来ませんが、過去の経験やビッグデータを使って客観的な数値を予測することは出来ます。ただし自分のことになると客観的データはあてになりません。自分がこれからどうなるのかということは、いくらデータを積み重ねても納得できるものではありません。そういうところから、お寺へ足が向くようになる方もおられます。
今日お見えになったご門徒さんは、近年ご主人を亡くされ、二人のお嬢さんも嫁いでおられるということで、将来的に墓地をお寺に返したいという相談でした。子供たちが元気な間はお墓参りをしてくれると思うので、その後に安穏堂ですべてのお骨を管理して欲しいというものでした。安穏堂の利用は今からでも予約しておきたいということでした。
ご主人を亡くされ、子供は娘二人でいずれも他家に嫁いでいるという状況で、将来のことを考えると墓をどうするかという不安が出てきます。自分が元気な間は大丈夫と思っても、自分の命だから自分でコントロールできるというものでもありません。その不安を解消するため訪ねて来られたものでした。墓についてはこれで一安心ですが、話しを聞いてみると自分が亡き後、今の住宅をどうするか、他人に売るのか、リフォームして親族が住むのか、仏壇をどうするか、自分の葬儀はどうするかなど不安なことがたくさん出てきました。
これらについては、娘さんと相談しながら、今出来ることをひとつづつ解決していくしかないようですね。
 

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