2017年11月24日金曜日

男性中心社会の教育


 

伊藤詩織さんのレイプ被害については、以前に少し書きましたが、何故レイプ被害者は泣き寝入りするのかという実態を考えた場合に、日本は男社会であるということが大きく関係していると思います。そのもとを考えて見るのに、この女性寶鑑は有用だと思います。

この本には女性の結婚適齢期は21歳から23歳と書かれていますが、他方で戸主の承認を経ずに結婚できるのは25歳以上という法律上の規定があると書かれています。25歳以上になれば自由結婚が認められると書いてあります。しかしこれは媒酌結婚に反抗する新しい思想であり、恋愛は喜ぶべき結果をもたらすとは限らないと批判的に書かれています。

また、男性の誘惑に関しては、誘惑されやすい第一条件として、心にスキがあることは言うまでもありませんが、それよりもその挙動や服装が最も重要であるのが当然だと書かれています。その人の髪の結い方や着物の選び方やあるいは歩き方などによって、その人に心の用意があるかないかが一見してわかるものだとも書かれています。
この書き方だと誘惑する方に問題があるのではなく、誘惑される方に心のスキがあるからだという理屈になります。そのほかにも、男子優位の考え方があちこちに散らばっています。私は少なくとも、こういう教育を受けた女性に育てられました。本当の意味で男女共同参画になるのは、団塊の世代が死に絶えなくてはならないかも知れませんね。

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