2017年11月29日水曜日

日馬富士の引退

世間を騒がし続けた相撲界の暴力事件ですが、相撲協会の裁定ではなく、本人の意思として引退となりました。政治でもよく使われる出処進退は、自分で決めるべきという原則によるものでしょうか。この後相撲協会が処分を決めることはあるのでしょうか。

私がサラリーマン時代、よく知っている金融機関では従業員による使い込みは珍しくありませんでした。ほとんどの場合処分ではなく、自己都合退職にして退職金を払いその中から弁済をするというものでした。しかし、世の中がだんだん厳しくなり、そもそも退職金を支払うこと自体問題があるということになり、遡って当時退職金を支払った役員が金融機関に対して、弁済するというようなことがありました。自己都合退職ではなく、退職金の出ない懲戒免職にすべき事例であったということで、遡って過去の処理をやりなおしたということになります。
この事件がこれからどんな展開を見せるかわかりませんが、引退したので一段落とはならないと思います。事件の背景には様々な人間ドラマがあるようです。相撲取りと言えども同じ人間です。100人いれば100通りの考え方があります。土俵の外も勝負の世界だと思います。ただしこれは一対一の勝負ではなく、誰が多数を得るかという多数決の原理の下での勝負です。どうすれば大相撲が発展するか、相撲取りやファンが幸せになれるかを考えてもらいたいものです。

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