2017年2月8日水曜日

本:お寺さん崩壊2

この本に書かれていることにウソはないと思いますが、こんな実態だったら誰も継ぎたくないですよね。兼業せずに住職が専業でやって行ける門徒(檀家)数が300軒と書いてあり、300軒あれば葬儀・法事などの布施収入が900万円、護持会費300万円の合計1,200万円の収入となり、何とかやって行けると書いてあります。でも実際は300軒の門徒(檀家)があるお寺は少数です。本願寺派の調査でも、300軒以上は全体の16.7%という結果です。反対に100軒未満というところは、49.7%を占めています。 

収入面だけ見ればお寺はかなり厳しいと言えます。また、葬儀は時を選ばないですから葬儀件数は少なくても旅行などでお寺を空けるのは難しいと言えます。ただ私の組には勤め合い寺院というのがありまして、必要な場合には代行していただけますので、旅行などは可能です。ただ門徒さんにしてみれば、代行ではなくやっぱり住職にお経をあげてもらいたいというのはあると思います。 

こうしてみると悪いことだらけの仕事のように思われるかも知れませんが、個人的には良いところもあります。年間通して見れば、自由になる時間は比較的たくさんありますので、インドアの趣味がある人にはもってこいです。映画鑑賞、音楽鑑賞、読書、工作関係の趣味、美術・陶芸・書道・華道・歌壇・俳壇などの趣味、さらにはパソコン・オーディオ・無線など私の知り合いのお寺さんにもマニアやオタクっぽい方がおられます。まあそれでバランスを取っているのかも知れません。 

一方お寺には予約なしで来られる方が多いですから、客殿と本堂の掃除だけは絶えずしておく必要があります。本堂やお内仏さんのお花も絶やすことなく飾っておかなければなりませんし、茶菓もいつでも出せるようにしています。お掃除ロボットなどもありますが、拭き掃除や境内の掃除は体力が必要です。体が動くうちはいいのですが、高齢になると大変だと思います。70歳くらいが引き時でしょうか。 

また、住職は法話など人前で話す機会が多いので、普段からの勉強が必要となります。本を読むことや知識を吸収することが好きな方には、住職はいい仕事だと思います。この本にも書いてありましたが、これからの住職は公募がいいかも知れません。跡を継ぎたくないのを無理に継がせるよりいいような気がします。前寺族の扱いをどうするかという問題が残りますが、宗派で寺族年金のような制度を作って公的年金に上乗せ出来れば解決しそうな気もします。ともかく跡継ぎのない仕事にだけはしたくないと思います。
 

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