今日は二件の法要をお勤めしました。二件とも子供たちがお参りしてくれていました。子供たちが参加してくれていると法話にも思わず力が入ります。法要の邪魔になってはいけないと考えられて、大人だけで参列されることがありますが、子供たちが少々騒いでも参加して欲しいと思います。
退屈でぐずってしまう場合は、気分転換に客殿で本を読んだり、輪投げをしたり、積み木をすればいいと思っています。出来るだけ法要の雰囲気を感じてもらいたいと思います。
ひと昔前はどこの地方でも祭りがあり、親戚を呼んでご馳走を食べたものです。たくさんの夜店が出て、ふだんは買えないお菓子を買うのが楽しみでした。そんな祭りも次々と姿を消し、親戚が集まることもほとんどなくなりました。いまや親戚一同が会するのは葬儀や法事の時だけとなりました。葬儀や法事に子供たちが参加しなければ、親戚のおじいさんやおばあさん、おじさん、おばさんを知らないままになる可能性があります。親戚一同を見ることで自分もこの一族の仲間なのだという帰属意識が高まり、不思議と勇気が出て来ます。これだけの親戚が支え合っていると感じると心強いものです。
当山では、子供たちに参拝記念として仏教伝道協会が出版している「ブッダがせんせい」を贈ることにしています。私たちが読んでもためになる本だと思います。在庫が無くなるくらいたくさんの子供たちにお参りして欲しいと願っています。
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