2017年1月21日土曜日

アメリカファーストの心は

トランプ大統領の就任演説を聞きました。理念や希望や夢にあふれていて特に悪意は感じませんでした。アメリカファーストが何度か出ていましたが、すべてを自分の国のためにということは、どこの国でもやっていることで悪いことだとは思いません。いわゆる自己中心主義です。

自己中心というと悪いことのようにとられるかも知れませんが、生まれたての赤ん坊の時から人間は自己中心的に生きています。善悪損得もすべて自分中心です。そして周りが理解できるようになって初めて自分だけで生きているわけではないということに気が付きます。お互いが自己主張を通そうとすると喧嘩になることを知ります。他人にもまれることにより、喧嘩をせずに共に生きていくための方法を学びます。

誰もが自分が一番大切、自分の国が一番大切であるわけです。まずそれを認めることから始まります。自分が生まれ育った国が大切なように、相手の国もそう思っているのです。そこで国同士が喧嘩せずにやって行くためのルールを決めるわけです。それが成熟していく過程です。トランプさんもそんなことは百も承知だと思います。

演説の中でアメリカが勝つという話しが出ていました。勝つということは負ける国があるということです。負ける国ことは考えないのでしょうか。負ける国のおかげで自分の国が勝てているということを考えないのでしょうか。もしそういうことなら、勝ち続けるしかありません。負けたときに誰も手を差し伸べてくれないでしょう。そうなるとアメリカエンドです。
  

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