実際は今から40年前には日本の人口構造が大変なことになり、少子化・人口減・超高齢社会がやって来ることはわかっていました。しかし直前にならないとわからないのが、人の本性ですから今になって慌てているわけです。お寺もようやく今になって対策を考えようとしていますが、寺院の3割減というのは避けられないでしょう。特に人口が一万人未満の町村では、自治体自体が消滅可能性があるということですので、地域無くしてお寺が存在するのは難しいと言えます。
この現象は小さな町村だけにとどまらず、地方都市にも波及して行くと思います。寺も人口動態に引きずられるので、生活しやすい場所にあるお寺だけが大きくなって生き残って行くという形になると思います。都市周辺部以外にある寺院は、観光資源や宿坊、修業体験、カルチュア教室など特長を持たせて行かなければ生き残るのは難しいと思われます。
また一方ではお寺と関わりがあるのはお墓があるためであったり、お世話になった先祖供養のためというようなことが大部分であり、教義に惹かれたとか信仰・信心によるものはほとんどないと考えられます。そのため先祖供養に力を入れているような宗派が選ばれることはあると思います。
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