2017年9月24日日曜日

前頭側頭型認知症とは

認知症とは、認知機能の障害によって社会生活などが困難になる病気を総称したものだそうです。
代表はアルツハイマー型認知症ですが、他にも脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症など、さまざまな種類の症状があります。
アルツハイマー型認知症は、一番多いとされる認知症です。女性の発症が多い病気です。レビー小体型認知症は、アルツハイマー型に次いで多い認知症です。男性の方が多く、女性の約2倍とおり、幻覚や幻視が見られることが特徴です。脳血管性認知症も、アルツハイマー型に次いで多い認知症です。脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの、脳の血管の病気に起因します。前頭側頭型認知症は、頭の前にある前頭葉と横にある側頭葉の委縮によって起ります。万引きなどの非社会的行為が見られることが特徴です。
漬物を盗んで逮捕、起訴された大阪市の男性(72)が今春、裁判で無罪判決を受けました。認知症の一種によるもので、本人の責任は問えないと判断されたからです。男性はそれまでも3回、万引きで有罪判決を受けていました。これらの事件も認知症が影響した可能性があると判決は指摘しましたが、捜査や過去の裁判では考慮されておらず、家族も気づいていませんでした。この判決がニュースのなったので、万引きに直結する認知症があることを知りました。
前頭側頭型認知症は、アルツハイマー型認知症と違って妄想が少なく、普段は問題なく生活を送れているように見えますが、興味を引くものが目に入ると自分を制御できなくなることがあるそうです。理性的な判断をする脳の回路が閉じてしまうのでしょうね。何も困っていない老人が万引き常習犯だという例は何度か見てきました。そのたびにおかしいと感じていましたが、盗みたいという欲求がある人だろうというような人格を無視した意見に流されて来ました。
やっぱりおかしいことにはそうなる根本的な原因があることがわかりました。残念ながら盗み癖と言われると、おかしいと思っても反論できませんでした。理屈より直感が正しいことも世の中にはあるのですね。
 

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