2017年9月6日水曜日

エンディング産業展

エンディングとか終活という名のもとに、全国各地でイベントが行われています。一昨年のことですが、知り合いから終活のイベントに僧侶として出てもらえないかという誘いを受けたことがありました。仏具屋さん、葬儀屋さん、石屋さんなど葬祭業に関係がある業者が集まって展示会を開くというものでした。とりあえず検討するので、どういうコンセプトで行なうのか書いたものが欲しいと言いました。「売らんかな」のお手伝いをする気はないということを伝えました。どうやら消費をあおるイベントだったようで、その後趣意書のようなものは来ませんでした。

ところが一般社団法人お寺の未来の代表である井出さんは、東京ビッグサイトで行われたエンディング産業展2017に、全国約30名のお坊さんと一緒にブース出展をされたようです。ブースは「まいてら」の紹介です。「まいてら」とは一定の基準をクリアした寺院を、安心して任せることの出来るお寺ということで、言わば一般社団法人お寺の未来のお墨付きが付いたお寺ということです。

まいてらとして出展した目的は、「終活相談に応じることを通じ、来場する一般生活者に『お坊さんと話せてよかった』という体験と安心を提供する」というものだそうですが、実際に出店して見て、今回のエンディング産業展では、多くの生活者や業者の方々との交流を通じて、お寺やお坊さんに寄せられている期待をひしひしと感じるとともに、その期待に対して具体的に応えていく仕組みも大切だと気づかされましたと述べておられます。また、期待のままで終わってしまっては失望感につながってしまいますので、多くのお寺の連帯によって、世の中の多くの生活者に安心を提供していく具体的な取り組みが今こそ求められていると感じられたようです。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿