2017年12月11日月曜日

家族の終活

ご門徒さんの95歳になられるお母さんが、病院の医師から余命宣告されたと言うことで、長男夫婦と次女の三名が相談に来られました。当山は通夜・葬儀ともお寺でおこなえるので、規模さえ合えば受けることにしています。

親族が50名と多いので心配しましたが、お母さんのご友人や仲間の方も亡くなっておられたり、動くのが不自由であったりと参列出来そうにないということで、80名くらいの葬儀になりそうだということでした。それくらいであれば通夜・葬儀とも本堂で出来るので一応お寺でお勤めすることを前提でお話を進めました。

ただ予測できないのは天候です。今年のように90センチを超えるような雪が降ったら、町内の狭い道は通行不能となります。その場合は葬儀社の会館を利用することになります。ので、万一の場合に備えて両方のケースを検討

途中から葬儀社の方をお呼びし、必要なものを一つ一つ点検しながら見積書をお願い致しました。霊柩車から棺、生花、食事などを決めていただき、お寺の場合と葬儀社の会館の場合の二種類見積書を作っていただきました。結果は一目瞭然で、お寺の場合は半額近くになりました。
お寺の場合が安いのには理由があります。会場使用料、荘厳費用、お寺の人件費、水道光熱費がないからです。お寺を支えているのは門信徒の皆さんですが、利用するのは地域の方や、門信徒の親族であるなど不特定多数の方となります。お寺の存在意義を知っていただき、高めるためにはお寺での通夜・葬儀は重要なファクターとなるでしょう。

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