2016年11月12日土曜日

ネット信徒との出会い

今日は秋晴れの気持ちの良い日でした。三回忌と一周忌のお勤めをさせていただきました。養源寺は私の曽祖父にあたる山名立天が本山で役員をしていましたので、自坊のことはほったらかしだったようです。法務はすべて役層に任せていたと聞いています。その時代に境内地を切り売りしていた様子で、墓地も小さくなってしまいました。

また、子供がいなかったので、曾祖母の妹の子を養子に迎えました。小さなお寺でしたから、お寺を護持するのが大変でした。私が子供の頃は下宿人がいたり、倉庫業をしたりと今でいう収益事業をしてお寺の財政を支えていたようです。

どの組織でもそうですが、フルタイムの専従員を置くためには最低でも200人程度の会員が必要です。お寺の場合でも同じですが、建物の維持管理もしていくためには300軒程度の檀家がなければ維持できません。

ですから私のところもいわゆる兼業寺院でした。兼業寺院の欠点は、檀家の方の要望に応えることが出来ない所です。特に勤め人で兼業ということになると仕事の関係で平日の法事が出来ません。また、葬儀の場合は仕事関係で迷惑をかけることになりがちです。

望ましいのは専業で、なおかつ自分が成長する時間も持てることです。檀家数も一定規模を維持し、総代や護持会組織が機能することです。そういう意味ではパソコンによる事務の効率化やホームページやSNSによる情報発信は大変ありがたく感じます。昨日は、一度も顔を合わせることのないまま、メールやネットだけで門徒になられた方が徳島から訪ねて来られました。

メル友という言葉はありますが、それに近いものでした。ただし一回り以上年上の大先輩です。ネットでも自分に相性の合うお寺かどうかはわかるそうです。他の寺院のホームページも沢山ある中で、ウェブ上で決め手になったことのお話しもいただきました。情報発信はいつの時代でも大切なことのようです。

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