2016年11月23日水曜日

同門住職の死

 
同門の住職が往生の素懐を遂げました。私より10歳若いので僧侶の世界では油ののる時期です。親戚筋に当たりますので、養源寺寺族の法要には参列してもらっていましたし、長女の仏前結婚式では司婚者をお願いしたりしていました。

少し前から体調が思わしくないということで、組内の行事には参加されていませんでした。今は鳥取因幡組の中心的活動となっている連研ですが、彼が第2期、第3期の事務局を務め私が第3期の中途から引継ぎを受けました。連研募集のパンフレットは今でもその当時のものを使っています。

また、電話連絡網や総代会や仏婦など教化団体も含めた組織図も長く利用させてもらっていました。私はエクセルを駆使して似たようなものを作りましたが、その当時彼はワープロで作っていました。パソコンのように汎用性がないので、相当な時間をかけて作ったのだろうと思いました。私なら途中で投げ出していたでしょう。

普段から生老病死や往生浄土を説いている立場ですが、なかなかその死を受け入れることが出来ません。ましてや寺族の方にとっては現実とは思いたくない事態だと思います。昨日までの笑顔にもう会えなくなることが起こるのが現実の世界です。

誰もが日常的に死は考えたくないですが、何時かは死ななければならないのであるなら、生きている時間をつまらないことに使っている余裕はありません。自分の主義主張を正しいものとして摩擦を起こしながら、不平不満の人生を送るより、相手も同じ自分中心の人生を送っていることに鑑み、小欲知足の人生を歩みたいものです。

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