2016年11月26日土曜日

初七日のお勤め

 
親類寺院の初七日のお勤めに坊守と共に参列して来ました。普段は本堂内陣でのお勤めや、宅参りの場合は導師として勤めることになるので、反対の立場でお勤めすることはほとんどありません。参列者の目線で見ると、導師の一挙手一投足がよく見えます。見る対象が一人なので当たり前のことですが、振る舞いに注意が必要だと思いました。

本堂は音の反射と吸収がバランスよく出来ていて、お経の声がきれいに聞こえます。間口六間の本堂で広すぎず狭すぎずで使いやすい大きさです。諸事情により昨日が葬儀でしたので続けての初七日になりました。私の町内では、初七日に近所の方がお参りされるのが慣例となっていますが、地域によって随分と違うようです。

今日はご家族以外には私たちだけでしたので、前日の混雑ぶりと比較して寂しさが一層募りました。お内仏でお勤めする分には少人数でも寂しくないのですが、本堂ですと残されたのは自分達だけなんだなと思ってしまいます。

親類ということもあり、遺族の気持ちが手に取るようにわかったでので、型にはまった法要ではなく、オーダーメイドの法要にしなければならないと感じました。今までは本山で制定された規範に則り、それに手を加えることはなかったのですが、これからは工夫して行きたいと思います。

七日参りは逮夜参りとも言い、亡くなられた同じ曜日の前日に七週に亘ってお勤めします。七回目が最後になりますので満中陰と呼び、四十九日法要をお勤めします。私のお寺は全てお勤めしますが、地方によっては二七日から六七日までは僧侶を呼ばずに家族だけで勤めるところもあるようです。

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