2016年11月28日月曜日

覚醒剤の怖いところ

 
ASKAこと宮崎重明さんが覚醒剤使用の疑いで逮捕されたらしいですが、現在執行猶予中ですので、今回の逮捕で有罪になれば、執行猶予が取り消された上に、今回の件が加算されることになります。執行猶予期間中に刑事事件を起こさなければ、2014年に受けた懲役3年という実刑判決はなかったことになりますのに、なぜ我慢できなかったのでしょう。

覚醒剤は、中枢神経を興奮させることにより気分爽快、自信増加、積極性増加、精力増進、疲労感減少、多弁、不眠などを引き起こします。また、交感神経を刺激させることにより 瞳孔散大、立毛感、心悸亢進、末梢血管の収縮、四肢の冷感、血圧上昇、狡猾、腱反射の亢進なども引き起こします。

戦時中は日本でも戦意高揚や徹夜の作業などのため服用されていましたし、戦後はヒロポンという名で疲労回復の薬として販売されていました。実際は疲労を回復させるのではなく、疲労感を感じさせなくするというもので、体はボロボロになって行きます。

覚醒剤の効果が切れると体がまともになるため一気に疲労がよみがえり、苦しくて我慢出来なくなります。これを解消するには再び覚醒剤を体内に入れるしかなくなるのです。これが薬の持つ依存性です。

依存症になりますと自分の意志でコントロールすることは不可能ですので、病院で治療しなければなりません。治療により正常な体になったとしても、脳は快感を覚えていますのでちょっとしたきっかけで手を出してしまう可能性があります。これは一生続きますので、ダルクのような監視してもらえる組織で更生を図ることが大切になります。

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