2017年10月26日木曜日

卒酒とは

最近卒酒という言葉を見ました。文字通りお酒を飲むことから卒業するという意味ですが、昔からあった言葉らしいです。ただ、一般的に使うのではなくアルコール中毒の人などがお酒を完全に断った時に使ったりするそうですが、最近は高齢に伴い親に酒をやめて欲しいときに使うこともあるそうです。
高齢になると酒に弱くなるのでしょうか?答えは弱くなるということです。これは高齢に伴い肝臓の機能が低下することによって、アルコールを分解する能力が弱くなることに起因するそうです。恒例になると体全体の機能が衰えますので納得できるところです。家族がお酒をやめて欲しいと思う理由は、酔っ払って転倒するのが心配だからだそうです。確かに最近は外で飲んだ時、店が2階だったりすると身の危険を感じることがあります。酒量はほどほどがよさそうです。
このこととは別に、オックスフォード大学とロンドン大学ユニバーシティーカレッジの最新研究によれば、週当たり1421単位のアルコールを摂取していた人は、記憶や空間認知をつかさどる脳の部位である海馬が萎縮する確率が、飲まない人の3倍も高かったといいます。1単位とはアルコール度数4%のビール換算で250mlですので、ミニ缶1本です。ですから週14単位とは、1日ロング缶1本ということになります。
研究チームが分析対象としたのは、健康でアルコール依存症でない男女550人の30年間にわたる追跡データです。最もリスクが大きかったのは週に30単位以上飲む人。1421単位の人も、あまり飲まない人や全く飲まない人と比べると海馬が萎縮する兆候はずっと多く見られたと言います。
個人差はあるでしょうが、1日350mlのレギュラー缶1本程度に抑えておいた方がよさそうですね。
 

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