2017年10月15日日曜日

日本版GPSとは

最近ネットで日本版GPSみちびきについていろいろなことが書かれています。ガラパゴス衛星というのもその一つです。つまり日本でしか使えないということです。それは日本のほぼ真上をカバーする衛星だからです。それでもいろんなメリットがあるのです。
日本版GPSという名前ですが、本来GPSは米国固有のシステムです。一般に知られた最初の測位システムであり、全地球測位システムと名付けられたのでどこの国も同じシステムを使っていると誤解されているのです。
現在は米国以外に、ロシアのGLONASS(グロナス)、中国のBeiDou(ベイドゥ=北斗)、欧州のGalileo(ガリレオ)、インドのNavIC(ナビック、IRNSSとも)など各国が独自の衛星測位システムを運用しています。このたびの日本の準天頂衛星システムをみちびきというわけです。そしてこれらを総称する用語GNSS(グローバル・ナビゲーション・サテライト・システム)が使われるようになっています。
また、GNSSの衛星が行うのは、あくまで「測位信号を放送する」ことだけであり、それを地図上に表示したりするのは別のシステムとなります。自分の居場所を示す方法は、GPSだけでなくWifiや携帯電話基地などの情報もあります。GPSの電波が届かないところでも自分の位置が表示されるのは他の情報を読み取っている可能性が高いと言えます。
みちびきはカーナビが数センチの誤差で収まると言いますが、カーナビにそこまでの精度は必要ありません。それより大変なのは、アナログテレビからデジタルテレビに変わったように、受信するには専用のアンテナやチューナーのようなものが必要となることです。つまり今のままの機械では受信不可能というわけです。これが広まるにはもう少し時間がかかりそうですね。


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