2017年10月28日土曜日

水道水VSミネラルウォーター

暮らしのなかのニセ科学から一つ抜き出します。我が家の冷蔵庫にもミネラルウオーターは何本か入っていますが、その理由は水道水より体にいいだろうということです。つまり水道水(生水)を直接飲むのはよくないだろうという概念があります。また、ミネラルウォーターには、ミネラルという言葉がつくのだから体に必要な要素が、より多く入っているのだろうと思っていました。
水道水の水質は、水道法によって基準値が定められています。この基準はすべての水道水に適用され、かならず適合していなければなりません。
対してミネラルウォーターは食品衛生法で「清涼飲料水」に分類され、水道水に比べてチェック項目も少なく基準値も甘くなっています。水道水は毎日飲むもの、ミネラルウォーターはたまに飲むものという考え方に基づいています。
人体に有害なヒ素について云えば、水道水では1リットルに対して0.01ミリグラム以下でなければならないのに対し、ミネラルウォーターは0.05ミリグラムでOKとなっています。つまり水道水より5倍もゆるい基準で許されています。なおかつミネラルウォーターは水道水の1000倍の値段で売られています。水ひとつとっても、私たちの目や感覚をしっかりさせる必要があることを痛感します。
 

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