2017年10月29日日曜日

騙される仕組み

今日は校区での合同防災研修会が開かれました。災害時の自助、共助の大切さを学んだところです。救助活動の65%は家族、30%は近所によるものだそうですから、いかに日常からの連携が重要かわかります。また、今日訓練した担架を使って4人で人を運ぶ場合、前後の端4か所をそれぞれが持つという風になりがちですが、実は前一人、後ろ一人が両手で持ち、あとの二人は左右に分かれて横の棒を持つというのが正解です。途中で誰か一人がずっこけても、担架に乗っている人が落ちない方法です。
私たちは日頃何かの物事を判断する場合に、手っ取り早く結論を出すために、今までの経験からそれぞれが持っている素朴概念というものを使います。何故かと云いますと、その判断を客観的に検証するという作業をやっていたのでは時間がかかりすぎて日常生活に支障をきたすからです。
おれおれ詐欺に始まる特殊詐欺は今でも後を絶ちません。常識があるなら騙されるはずはないと思われる事件もよく目にしますが、人間には自分の都合の良いように解釈するという認知バイアス(思考の偏り)が働くことがあります。つまり見えているはずなのに見えない、聞こえているはずなのに聞こえないということがあります。
そのため様々な情報の中で、自分の認識に叶う情報だけを取り入れ、不都合な情報は無視してしまうという傾向があります。何らかの理由により自分の思い込みが始まると、最後までその思い込みに引っ張られてしまうということです。
そこから脱皮するには、脳はもともと騙されやすく作られていると思うことです。時々は今の方向で間違いないかということを複数の意見をもとに判断して見ることも必要です。
 

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