2016年12月30日金曜日

年賀状を出し続けて50年以上

 
やっと年賀状の番になりましたが、プライベートも含めて約400枚です。手書きで対応しようとすれば、丸二日はかかる量です。中学生くらいから年賀状を出していた記憶がありますので、軽く五十年以上出していることになります。お寺は喪中はがきという風習はありませんので、家族が亡くなっても年賀状を出します。家族に変動があったことを知らせる年一回のたよりです。そのため祝意を表す文面ではありません。

仏教では生れて来たものには必ず死が訪れるもので、忌み嫌うことではないと考えます。お釈迦様も親鸞聖人も嘆き悲しむなと言われています。特に浄土真宗では、死は浄土に往って生まれるということで、往生といいます。さとりを開いて仏になるということです。


そもそも喪中はがきというものが始まったのは戦後のことで、一般的になり始めたのは昭和40年代と言います。マナーとかルールではなく風習ですのでしばられる必要はありませんが、几帳面に出される方が多くなりました。お寺の年賀状はお経の一文であったり、親鸞聖人の和讃を使わせていただきますので喪中の方にもお出ししています。

貰われた方は驚かれるかも知れませんが、仏教には忌中や喪中という考えはないので、正しく知っていただくいい機会だと思っています。忌中や喪中には「穢れ」の意味が入っていますので、どちらかというと神道に近い考え方だと思います。ですから仏教でも○回忌と言わずに○回会と言い換えたほうがいいのではないかと思っています。


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