2016年12月20日火曜日

本当はもらったいのち

 
体調が悪くなっていたとき思ったことは、自分の体なのに何故思い通りにならないのだろうかということです。眠りたいと思っても寝られず、ここで吐いてはダメだと思っても体が勝手に反応してしまいます。自分の意思とは全く関係ありません。

考えて見れば心臓も意思と関係なく動きますし、寝ている時でも肺は呼吸をして血液に酸素を送っています。血液は体中に張り巡らされ、心臓や肺もそのおかげで動いています。脳も血液が届かなければ生きていくことは出来ません。それらは脳でコントロールされているのではなく、細胞時代からその役目を担っているのです。

自分の体だと思っていますが、実は自分の意思で出来ることは全くなく、すべて整えられ準備された上で最後のところを動かして自分がやったと思っているだけなのです。病気になって自分の思い通りに出来ることが無くなった時に初めてそのことに気付くのです。

けがや感染症などの場合を除いて、病気になったら無理に早く治そうとせず、体が持っている治癒力に任せて見るのも良いことかも知れないと思いました。なかなかそれを許してくれない環境がありますが、病気を理由に休めばいいと思いました。絶対に自分でなければならないことなど世の中にはそんなにありません。

病気なったらジタバタせず、自分のいのちと向かい合って不可思議なことに思いを巡らすことをお勧めします。自分の体がいとおしくなると同時に、元気になったら自分のいのちをつまらないことに使ってはいけないと思うようになります。これこそさとりへの第一歩だと思います。

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