10月21日の鳥取県中部地震で被害に遭われた鳥取因幡組の寺院に対して山陰教区教務所より見舞金が組長宅へ現金書留で送られて来ました。現金の方が誠意が伝わると言うことかも知れませんが、不正が行われる可能性があるやり方だと思ってしまいました。 鳥取因幡組では災害見舞金規程の給付基準に該当する災害があった寺院は、二ヵ寺でしたが一ヵ寺は私が写真を撮り、給付申請も簡単だったので私がやりました。サラリーマン時代保険関係の協同組合に勤めていましたので、請求関係は比較的慣れていました。 今回の給付は規程による見舞金のほかに、全国各地から寄せられた支援金を元に規定外の見舞金も送られて来ました。見舞金の受領書は私の押印で良いそうですので、被災寺院からは教区に届くものはありません。この仕組みも良くないと思いました。架空請求があった場合の防止は不可能です。 僧侶がそんな悪いことをするはずがないという性善説に基づいたものかも知れませんが、サラリーマン時代に多くの不正事件を見て来ました。どんな人でも切羽詰まると悪事に手を染めることがあると思います。ましてやお金の問題ですと出来心ということもあります。 私の出向先でのことですが、仕入れの代金の支払いは通常は納品伝票と請求伝票をもとにした振込ですが、部門責任者が納品先に行くついでがあるから現金を持って行くという例がありました。持って出た現金を全て渡さずに、今月は資金繰りが厳しいのでという理由で一部しか払わないことがあったそうです。つまり残りはポケットにということです。 そのままだとすぐにばれますが、翌月以降やりくりすれば長期間不正が発覚することはないということです。その他にも手口はいろいろありましたが、全て現金での扱いがもとでした。まさかこの人がということばかりでした。親鸞聖人もおっしゃっているように、環境や条件が整えば誰でも悪事に手を染めてしまうということです。そうなっていないのは縁がないだけであり、喜ぶべき状態にあるということです。 ですから、私達に出来ることは不正を働く可能性のある環境を作らないことです。そのためにも現金書留での送金という方法は、早く無くして欲しいものです。 |
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2016年12月10日土曜日
地震災害見舞金が送られて来ました
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