2016年12月21日水曜日

お寺とホームページ

 
 
再び答申に戻ります。10年、20年後の日本社会で求められる僧侶像・寺院像答申によりますと、「ホームページの無いお寺は、世の中に存在しないお寺として見なされる」と記述してあります。現在はホームページの無いお寺が圧倒的多数です。

企業がホームページをつくる場合、目的は大きく分けて2つあります。
一つ目は、広報宣伝活動です。その企業について知りたい人に、ホームページを通して詳しく情報を提供するということです。もう一つは、営業・販売のためです。ホームページを通して、店に来てもらったり、商品を買ってもらったりするということです。どちらにせよ、ホームページが得意な分野は、不特定多数を対象にした活動です。

例外的には、すでに顧客になっている人に対して、紙媒体で送るべきものをホームページで閲覧してもらったりすることや、会員向けにダウンロードできる書式や音源、画像などをホームページで、保管する場合があります。

ですから檀家制度に乗っかって活動する場合は特に必要のないものです。しかし檀家制度が崩壊し、誰もが自由にお寺を選べる時代になると、自分のお寺がどんなお寺であるかを世間にアピールして行かなければならなくなります。

その時に備えて今から準備しておきなさいということだと思いますが、それより先にすべきことがあると思います。それは自分のお寺の特長を捉えたパンフレットを作ることです。お寺でホームページを作らなくとも、必ず誰かがお寺を比較したホームページを作ります。

今の価格コムやぐるなびみたいなものです。そしてサイトによっては、お寺に☆☆☆を付けることになるかも知れません。例えば評価項目はこういう感じです。①お寺の敷居の低さ②設備の充実度・使いやすさ③通夜・葬儀のやりやすさ④接待・サービスの充実度⑤研修会など教化活動の充実度⑥イベントの豊富さ⑦会計の透明性⑧情報発信の豊富さ⑨寺院の永続性⑩住職の人柄など多数考えられます。

一旦こういうサイトが出来ると、お寺としては手の打ちようがありません。そういう意味では、今からこれらに対して準備をしておく必要があるということです。先日問題となったDeNAのように、偽物を寄せ集めたようなサイトもありますので、見極める目を持つことも必要です。

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