2017年8月10日木曜日

頭に血が昇る

相手の一言でカッとなったり、頭に血が昇ったりするのは誰にでもあることですが、その時間は40秒ということらしいです。その40秒間に判断を下したり、行動するのを抑えることが出来れば、「ついカッとなって」ということは避けられます。この40秒間をどういうふうにしてやり過ごすかということが大切となります。怒りの感情をもったままだと凶器のような言葉を発したり、暴力をふるったりするようなことになり、後で後悔することになります。

では、どうすればいいのかということになりますが、これは自分の間合いを取り戻すということに尽きると思います。いわばタイミングをずらして、まともにぶつかり合うのを避けるということです。相撲の立ち合いを見ていいればよく分かりますが、体がぶつかる前に気持ちがぶつからなければ立ち合いは成立しません。人の気持ちというのはそれくらい微妙なものなのですが、カッとなった場合は微妙な間合いでは収まりません。

具体的には「目をつむって深呼吸する」「後ろを向いて顔のストレッチをする」「水を1杯飲む」 「トイレに行く」など、体を使って息を整えるのがいいと思います。この間合いを入れるだけで怒りがスーと収まって行くのが分かります。そして冷静になったところで、怒りの内容を言葉で相手に伝えることが大切です。「そういう言い方はやめて欲しい。心がすごく傷つく」「あなたの理解は、誤解に基づいているので、こちらの言い分を聞いて欲しい」などと普通の言葉で相手に伝えることです。
言葉を飲み込んで我慢すると、怒りの感情は「うらみ」「つらみ」となって心に残りますから、なんの解決にもなりません。

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